歌川二三子

知覧の母 ~ホタル~ – 歌川二三子

(セリフ)昭和二十年四月七日午後二時二十五分、
戦艦「大和」が海の藻屑と消えました。
後は特攻隊の体当たりしか無かったのでしょうかッ。

花は色よく 知覧の海に
行かせともなや あの空へ
帰らぬ命 又一つ

(セリフ)「トメおばさんッ、お早う御座居ますッ」
「まあッ金井さんッ、朝早か」
「おばさんッ。僕今日で十七歳に成りました。
おばさんを母さんだと思って報告に参りました。
今日まで本当に有難うございました」
「今日…行くとねッ」
「金井文博、本日見事敵艦に体当たりする日が参りました。
お別れに自分の故郷の歌を聞いて下さいッ…。唄いますッ。
♪アリラン アリラン アラリヨ アリラン コーゲル ノモカンダ」
「…金井さんッ、朝鮮の生まれだったのッ」

散りに行く身の 此の若桜
死出の旅路を 急ぐ身は
生贄ありて 平和あり

(セリフ)「自分はきっと逢いに帰ってきますッ。おばさんの胸にッ」

声を限りに 哭く不如帰
季節外れの「ホタル」とは
誓いを守り この胸に

(セリフ)「あッ 此のホタルは…金井さんじゃッ。
約束通り帰って来やったとねぇ…来やったとねぇ…」
「金井さんッーッ」

♪(鉄砲節)
声を限りに泣きじゃくる 爆弾抱いて散って行く
幼い命数知れず
忘れまいぞえ知覧の海に 今なお深く沈んでる
平和日本の生贄がその英霊よ魂よ
何時何時までも安らかに

(セリフ)「オモニィーッ」

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