檜山界雄(岡本信彦)

名前の無い明日 – 檜山界雄(岡本信彦)

目覚ましの音ラジオから聞こえてきたら
周波数はそのままで出かけよう

見慣れたはずの青空も
太陽の照らすアスファルトも眩しくて
上手くは言葉に出来ない
目的地も油断したら忘れてしまいそうだ

正解なんてわからないけど
今日もみんなの手が背中を押してくれるよ

あと少しだけ頑張ってみよう
このままじゃちょっと あまりにも格好つかないから
そう、最大ボリュームで響かせる足音はきっと
名前の無い明日へ 届くだろう

階段のぼりきった先の
長い廊下も何故だかもう笑っちゃうよ
マイペースを少し早めたら
ドアを開けて昨日よりも騒がしい未来へ

五線譜を広げていく両手
波打つたび胸を突き抜けるシンフォニー

カーテンを揺らして何処までも駆け抜けていく
たまには遠回りもしながら
鮮やかになる音色に今耳を澄ませば
青春というやつを 掴めそうだ

次の季節へ怖がらず歩いて行こう
たまには遠回りもしながら
そう、最大ボリュームで響かせる足音はきっと
名前の無い明日へ 届くだろう

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