橋爪もも

ドッペルゲンガー – 橋爪もも

理不尽で悪意ないもの 僕は逐一傷ついて
虚しく続く現実が もう一人の彼を作った

共感する振りが巧く 彼は笑顔で少し抜けている
こちらといえば最近は ろくに対話もしてないな

彼の居場所は着々と出来上がりいつも楽しそうですね
彼はそれにはいと答える 僕の顔は歪む

夢を叶えてしまった跡には 一切合財残らなくて
分かち合うあなたも傍には居なくて
幸福であれどどこまでも孤愁

幸せが怖くて僕は あなたから逃げ出して
今更都合がいいよな 涙が出るほど会いたいんだ

僕の居場所は着々と 輪郭がボヤけて混じっていく
あなたの記憶の中に 僕を置いてゆく

夢を叶えてしまった後には 一切合切残らなくて
分かち合うあなたも傍にはいなくて
生まれ落ちた意味が欲しいかっただけ

贅沢なのは分かっているけど 僕の最後の願いだ
違う未来を生きているあなたに会って
僕にどうか笑いかけてください

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願い – 橋爪もも

あまりに激しく泣くから 僕は黙って見守ったいつになったら彼女は自分を許せるのだろうか気にしてないよ 僕は気にしてないから明日の予定は一人言 寂しさを紛らわすため

小さな声 – 橋爪もも

閑静な町が 静かに歪んでいった夕暮れあなたの孤独に巻き込まれ 私はあの日死にました寂しがらないようと未遂をした 母に声を届けたくて耳鳴りのような音しか出せない私

私の涙で咲いた花 – 橋爪もも

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独身 – 橋爪もも

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小説家 – 橋爪もも

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内包された女の子 – 橋爪もも

話の済んだその日の朝 心を空っぽにしようと努めました少しでも食い下がって欲しかったなんて わがままな思い悔しいな何がきっかけとかではなく だんだん減っていった言

公然の秘密 – 橋爪もも

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甘い娘 – 橋爪もも

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本音とは醜くも尊い – 橋爪もも

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天国への土産話 – 橋爪もも

大げさかもしれませんが あなたが生きているそれだけで嬉しいのあなたのすべてを肯定したい怒り 嘆き 理不尽な拳 頭に流れ込む人を歪ませるには十分な外聞 世界は自分

バレリーナ – 橋爪もも

ひらひら舞うバレリーナ 終わりを渇望しながら踊る消えそうで泣きそうな 少女を救いたかった浴槽で丸まる少女は 膨らむ頭 下がる体温と腕を上げれば固く閉じる震える瞼

ヒーロー – 橋爪もも

暖かい土と 湿った草花無限の可能性と期待 生まれる前のもっと前ヒーローにだってなれる僕には極限状態が好ましい 悲しいのは浸りたいだけ歪んだ思考は 流動し続ける無

今更 – 橋爪もも

全てが青く透き通り 万能感に満たされた日々素直に生きたし拒絶も出来た そんな記憶は薄れる仕組みたまの贅沢 飯 睡眠 仕事と 自己嫌悪にまみれた日々鈍った心を動か

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