樋口了一

GOGH – 樋口了一

思い通りにならないことは いくつもあるけれど
この頃やけに思い出すのは 生まれた街のこと
高速に乗る車の群れを 毎日眺めてた
箱庭みたいなこんな町からは 逃げ出してしまおうと

走る走る 遠くまで走ってく
子供の頃の不安な夢をバッグにつめて

こんな時代に君は何を思うだろう
僕は何にもわからないけれど
ひとつだけそっと教えてほしいよ
僕はいったい何が描けるのか
トンネルをくぐり抜けて海を渡ったならば
風が答えをくれるさ
(Do what you like)

人混みの中 降りたときから また始まるヒッチハイク
ハンドルを握る役に回るのは いつでもほかの誰か
行きたい場所は 頭の中に広がる地平線
でも乗り込む車がカーブを切るのは まるで反対だった

流れ流れ また振り出しに戻る
標識なんて無いのは初めからわかっていたこと

こんな時代に君は何を信じるだろう
僕はそんなに自信ないけれど
ひとつだけ胸張って言えることは
僕はこれしか描けないってこと
キャベツ畑の向こうに観覧車の丸い影
下がったらまた上がるよ
(Do what you like)

こんな時代に君は何を思うだろう
僕は何にもわからないけれど
ひとつだけそっと教えてほしいよ
僕は一体何が描けるのか
トンネルをくぐり抜けて海を渡ったならば
風が答えをくれるさ
(Do what you like)
(That is your life)

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