槇原敬之

朝が来るよ – 槇原敬之

24時間のバーガー屋の
馬鹿みたいに熱いコーヒーを
少しすすって車の屋根の
上に置きポケットに手を入れる
トラックの通り過ぎる音が
遠くに響く薄暗い空に
明けの明星と月だけが
消し忘れたように光ってる

どんなに願ったところで
巡る季節は止められないなら
それをもっと楽しめる
日々にしたいと思った

ささやかなことの中にも
隠された大事な意味に
気づけるような気がしたとき
朝日が昇り始めた

自分がこんな年になる
日が来るなんて思わずに来た
自分はいつまでも元気で
何でも出来ると信じ込んでた
50を過ぎた友人に
どんな気持ちか聞いたときに
出来ることと出来ないことが
わかるから楽しいと笑ってたっけ

どんなに願ったところで
好きなことは好きで嫌なことは嫌だ
自分の行きたい場所に行こう
正しくても間違っていても

ささやかなことの中にも
隠された大事な意味に
気づけるような気がしたとき
朝日が昇り始めた

ささやかなことの中にも
隠された大事な意味に
気づけるような気がしたとき
朝日が昇り始めた

僕のために朝が来るよ

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