僕の女房は課長の娘 果報者だと騒がれて
結婚したのはよいけれど
『ちょいとあんた、あの、ご飯炊いて頂戴
ついでに、あたしの靴磨といて頂戴な』
てへへ あれだまったくやり切れぬ
今日も今日とて会社がひけて 家へ帰れば女客障子一重の妻の声
『あなた、ぐずぐずしないでお茶汲んできてよ
ええ、そうざますの。宅は本当に気が効かなくて、
うっふっふっふ』
ちぇっ とても癪だが泣き寝入り
たまのサンデーも遊びにゃ行けず 妻のお供でデパートへ
書生か亭主か分からない
『あなた、この柄良いわね。あの、これ買って頂戴
この柄も似合ってよ、あ、あの、あれも、それからこれも』
え~、うわぁ~ 荷物抱えてべそをかく
ヒスが起これば機嫌も取るし お世辞言い言い肩を揉む
カカアにゃ頭が上がらない
『あんたは一体生意気よ、ん? 誰のお陰で月給が上がったの
フン、あたしが課長の令嬢っての忘れないでね』
へ、へ、へっくしょい と言って亭主を尻に敷く
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リンゴの木の下で – 榎本健一 リンゴの木の下で明日また逢いましょう黄昏 赤い夕陽西に沈む頃に楽しく頬よせて恋をささやきましょう真紅に燃える想いリンゴの実のように
人の気も知らないで – 榎本健一 人の気も知らないでよそよそしい振りするやるせなさに生きる望みもうせて今日この頃の 身の細りあきらめていてもいつともなく 出るのは涙のため息今日この頃の 身の細り
蛇が林檎を – 榎本健一 蛇が林檎を アダムとイブにお食べなさいとすすめたら今では裸の アダムとイブが急に葉っぱをつけたとかヘッヘヘヘッヘ ヘッヘッヘそれは昔 昔のお話しさ今じゃ悪魔が
プカドンドン – 榎本健一 鬼も十八 煙草屋の看板娘に 惚れこんで無理して 煙草を吸いすぎて未成年者が 目をまわす向う横町の煙草屋の可愛い看板娘年は十八 番茶も出花いとしじゃないかヘーイ恐
研辰の歌 <研辰の討たれ> – 榎本健一 研辰さんは 小柄だが目はパッチリと 色白で笑う口元 愛らしくあいそがよくて 良い男人と生まれた 人はみな士農工商 差別なく立身出世 幸せを望まぬ奴は バカヤロー
渡辺のジュースの素の歌 – 榎本健一 あーら おや まあほほいのほいと もう一杯渡辺のジュースの素です もう一杯ニクイくらいにうまいんだ不思議なくらいに安いんだ渡辺のジュースの素ですよ
おじいちゃまハイ! – 榎本健一 赤いお屋根の その上で青いお空が 笑ってるおじいちゃまも 笑ってる「おじいちゃま」「ハイ」「おじいちゃま」「ハイヨ」「おじいちゃま」「ハイ!」おじいちゃま ごら
帰って来たヨッパライ – 榎本健一 おらは死んじまったよおらは死んじまったよおらは死んじまったよ天国に行ったよ長い階段を 雲の階段をおらは登ったよ ふらふらとおらはヨタヨタと 登り続けたよやっと天
チョンボ・マンボ – 榎本健一 やっとどうにか 芽が出たぞめぐりがよくって ホンイッソウリーチをかける 運のよさあがってさらせば こりゃチョンボこりゃチョンボだ こりゃチョンボだチョンボ チョ
ガマの油をチョイとつけりゃ – 榎本健一 ガマの油をチョイとつけりゃ打ち身 切り傷 かすり傷胸に悲しいあの傷もけろりたちまち治っちゃうあ けろりんぽんたらけろりんぽん「サアサア御用とお急ぎでない方はゆっ
ピンポンパン – 榎本健一 ピンポンの玉がボーンとハズむように春がやって来た アラピンポンパンピンポンピンポンの玉がボーンとハズむようにあの娘の胸がふくらむ春が街はよい眺め 風は頬をなでピ
武器ウギ <無茶坊弁慶> – 榎本健一 俺は寺中で一番強いと言われた坊主だ弁慶さまのあととりで無茶坊さまとは この俺だ「世界に平和を!暴力を出すな許すな町ぐるみ刃物の持ち歩きはやめましょうスローガンだ
アイ・ラブ・ユー – 榎本健一 I love you I love youあなたとならば どこまでもI love you I love you地球の果てまでも恋はやさしく 恋は悩ましく雨の日も
虎造節 – 榎本健一 その夜はやすむ あけの朝はやから起きる 石松はうがい手水に 身を清め仕度をなして 表へ出たまたぐ敷居が 死出の山雨だれ落ちが 三途の川そよと吹く風 無情の風これ
桶屋の唄 – 榎本健一 家のかかあは 喧嘩好きそれを止めるにゃ 唄に限るんだ歌でトララララー 黙らせるよトララ ランラ ランララララララン ララララトララ ランラ ランララララララン
道化の唄 – 榎本健一 おやおや こんなひどい目にまだ会ったことはない (カッコー)ガヤガヤ騒ぐあいだにカツラをもぎ取られた (カッコー)皆手をたたいて カツラを追っかけて行く皆しては