楠瀬誠志郎

生きる歓び – 楠瀬誠志郎

もう少しふれてたくて
もう少し話をしたくて
次々と消えてゆく灯(あかり)は
戻らないときめきのひとつひとつ

銀色に輝きながら
光が君の肩だけ そう照らしてる
わかってるこのまま時間(とき)が止まらないこと
君の髪が横にゆれたね

あと少し離れないでいて
あと少し抱きしめてたくて
冬の風街をゆく人たちの
えりを立て…突然の君の言葉

寒いけど窓閉めないで
寒いけど何も言わずにもっとそばにきて
逃げてく想い出たちを追いかけないで
小さな星は空にかえるね

こんなぼくの人生なんて
早くいけばいい

さよなら、もう振り向かず
さよなら、もう手をふらず
あぁ そんなにも
愛する喜びよりも生きる歓び
そっとぼくに渡してくれた

ありがとう、君が失くした
ありがとう、ぼくがうばった
全てのことに
もういちど君が誰かを好きになっても
ぼくは 君を いつも…
I LOVE YOU

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