楠木繁夫

影を慕いて – 楠木繁夫

まぼろしの
影を慕いて 雨に日に
月にやるせぬ 我が想い
つゝめば燃ゆる 胸の火に
身は焦れつゝ しのび泣く

わびしさよ
せめて痛みの なぐさめに
ギターをとりて 爪弾(つまび)けば
どこまで時雨 ゆく秋ぞ
トレモロ寂し 身は悲し

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人生劇場 – 楠木繁夫

やると思えば どこまでやるさそれが男の 魂じゃないか義理がすたれば この世は闇だなまじとめるな 夜の雨あんな女に 未練はないがなぜか涙が 流れてならぬ男ごころは

白い椿の唄 – 楠木繁夫

雪もかがやけ 青春の花は涙の おくりもの風にさびしく 泣き濡れし哀れ乙女の 白つばき宵の酒場に 咲く花は燃えてほのぼの 誰を待つ長きまつ毛の 横顔も夢にやつれし

紅い燃ゆる地平線 – 楠木繁夫

逢えば別れる 空の雲若い二人の 呼び交す愛の谺の かなしみがいつかは結ぶ 青春の夢霧の都を 彷よえば揺れてうるむか 街の灯も忘れられない 君ゆえに男の胸も すす

碧空 – 楠木繁夫

空には小鳥の 歌なごやかに野辺には花 咲き乱る果てしなく 碧き空清く澄みて 我が世は事も無く 今日も楽し君よ共に 唄ふよ我が世に生まれ 安けき明け暮れ声高らかに

うるむ瞳 – 楠木繁夫

待てど来ぬ夜の 切なさは夢に別れの 月夜鳥薄い情けが 身に染みて帰りともない 恋の路心じらせば ままならぬ恋に嵐の 思案舟思い惑うて 呼ぶ声に沈むうれいを 何と

マヅルカ – 楠木繁夫

楽しきマヅルカ 踊れば高鳴る我が胸 君の胸に楽しきマヅルカ 踊るもひと時月の落ちぬ間に 君よ楽しきマヅルカ 君と踊りて恋知り染め知り 世の短さ別れの時はきて 儚

郷愁 – 楠木繁夫

沈む夕陽に 国を追われて兄は東に 弟は西に懐かしい 故郷は遠い思い出の山よ 思い出の河よ恋も散りぢり 流れ流れて末は野ざらし 曠野の夜露懐かしい 故郷は遠い思い

国境を越えて – 楠木繁夫

踊り歩けば 西東夜は悲しい 馬車の中小窓に飾る 宝玉(ほうぎょく)は北のみ空の 七つ星曠野(こうや)は南へ 国境は北に離れて 幾百里昨日は消えて 今日も又砂漠に

赤い風車 – 楠木繁夫

マロニエ花咲く パリの舗道 そぞろ歩きのマドモアゼル ごきげんは いえばメルシィパリの街は恋の花園 ムーランルージュ楽しき夢は とこしえの幸パリ 老いも若きもパ

のばせばのびる – 楠木繁夫

のばせばのびる カツレツの肉よのばしてのびない 月末の払いのばせばとどく この長い手をのばしてとどかぬ 俺等の想いのばして驚く わが鼻の下のばして焦らせる あの

可愛リラ – 楠木繁夫

可愛いリラ うるわしいリラお前を見ると いつでも僕の心は 高鳴るよ胸に咲く花 恋に咲く花匂いこぼれるリラ おお愛の花よおお リラ リラ リラ リラ リラ リラい

慈悲心鳥 – 楠木繁夫

愛と泪に流れ行く若きふたりの 思い出は海の真珠の浪の色虹よ消ゆるないつまでも窓のともし火ほのかにも母とよばれて幼児(おさなご)に聞かす夜毎の子守唄ゆめの千鳥よ何

啄木の唄 – 楠木繁夫

古巣追われて嗚呼!沈む陽に啼くや流転の あの閑古鳥病みて哀しや嗚呼!絃月(つき)の夜は夢も通えよ ふる里の空東海の 小島の磯の白砂に我泣きぬれて 蟹とたわむる石

涙のバラライカ – 楠木繁夫

暮れてはるかな 黒竜江の空では星も 泣いている何処へ流れて 行くのやら知らぬ他国の 夜は哀し楡の並木の 灯りも濡れて調べ侘びしく ハルピンの街を漂泊う バラライ

ハイキングの唄 – 楠木繁夫

空は晴れたよ 歓喜の朝(あした)光り長閑(のどか)に 野にまた山に行手楽しや 血潮は躍る行こうよ行こうよ スクラム組んで心はほがらか ハイキング招く山並 眉引く

スキーの唄 – 楠木繁夫

胸にちらちら 処女雪粉雪こゝろ こまかにこゝろすがしく 降りつもるサッサ サラサット 辷(すべ)ろよ辷ろオウオウ!仰ぐ 仰ぐ高嶺は未だ遠い雪の高原 くまなく晴れ

緑の地平線 – 楠木繁夫

なぜか忘れぬ 人ゆえに涙かくして 踊る夜はぬれし瞳に すすり泣くリラの花さえ なつかしやわざと気強く ふりすてて無理に注がして 飲む酒も霧の都の 夜は更けて夢も

動員令 – 楠木繁夫

覚悟は好いか 皇軍に断乎と降(くだ)る 動員令嘶(いなな)け軍馬 銃剣を持つ手は唸る この待機用意は既に 我に在り嵐は叫ぶ 大陸の風雲急を 告ぐる空起つべき時は

女の階級 – 楠木繁夫

君に捧げた 純情の愛が女の 生命なら弱い涙は 今日かぎりすてて荊刺の 径を行くこころ砕けど ままならぬ辛い浮世の 小夜嵐愛の船路を 祈るごと星もまたたく この夕

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