椎名佐千子

  • 雪のメロディ – 椎名佐千子

    雨に煙(けむ)る ターミナルは誰もどこか 寂しげで北へ向かう夜行列車 今ベルが鳴るあなた探さないで きっと忘れるから思い出は 雪の中に 深く沈めてだけどルルルル…今も胸に残るメロディ こんなに愛しい 窓の外は 見知らぬ街誰も愛を 紡(つむ)いでる私だけが愛にはぐれ ひとりの旅ですあなた探さないで 迷い断ち切るから何もかも 雪の中に そっと埋めてなのにルルルル…ふざけあった遠い記憶 こんなに切ない …

  • 面影みなと – 椎名佐千子

    白い霧が立つ 別れの港船が出てゆく 波間に消えてゆくあの人も 泣いていた幸せつかめと 言いながら忘れない 忘れないあなたの涙 横顔を 忘れない そっと腕のなか 優しく抱かれ明日を夢みた 春まだ浅い夜あの人の ぬくもりがこの指この手に 残ってる忘れない 忘れないあなたと逢った この港町(まち)に 雨が降る はぐれ海鳥(カモメ)も さ迷う波止場誰を呼ぶのか せつなく鳴いているあの人が 好きだった愛しい…

  • 佐千子のしあわせ数え歌 – 椎名佐千子

    一つ東に 陽がのぼりゃ振られた恋も なんのその三つ数えて 忘れたらよよよい よよよい ごきげんさんあぁ…笑顔は満開 百万回涙の後には 虹の空へっちゃら へっちゃら へっちゃらさ佐千子としあわせ数えましょ 六つ無邪気に 無我夢中名もなき夢に 投げキッス八つ野望の 苦労坂とととん とととと とんと 上りましょうあぁ…未来(あした)はハレルヤ ガンバレルヤ嵐の後には 青い空ケセラン パサラン ケセラセラ…

  • おなじ空の下 – 椎名佐千子

    青い空を見てる 雲が流れてゆくあの日と まるで おなじように思い描いたように 生きてはゆけなくて涙を 流したあの頃 ひとり長い夜を 膝をかかえながらいつまでも いつまでも 朝を待っていた あなたが側にいてくれて はじめて私になれたあなたの温もりを ずっとずっと 感じていたいもう ひとりじゃないからまたここから 歩き出せるから 夢はまだ遠く 果てしない道でもいつかは 叶うと 信じたい少しずつでいい …

  • ぼっち酒 – 椎名佐千子

    あの角 右に 曲がったら昔馴染みのママの店 ママの店夜雨しのぎに 暖簾をくぐりちょっと一杯 飲ませてよ今夜は ひとりぼっちっち雨の路地裏 おちょこ酒 お酒に浮かぶ 面影に酔えば酔うほど逢いたくて 逢いたくて薄く消えそな ボトルの名前見れば恋しさ また募る今夜は ひとりぼっちっち忘れさせてよ なみだ酒 生きてりゃ辛い こともある飲めば越せそな 夜もある 夜もある古い歌ほど 心に沁みて明日を夢みる カ…

  • 潮騒みなと – 椎名佐千子

    泣き泣き手を振った 時雨の波止場別れを惜しむ 銅鑼(どら)が啼く見送る人の 片隅で辛い想いを 閉じ込めたきっと きっと 帰ること 信じてるついて行きたい 行かれない 迎えに帰ると 便りは一度信じちゃ駄目と 人は言う入り江にひとり 佇めば心細さが また募る遠く 遠く かがり火が 赤々と燃えて心に 灯(ひ)をともす ざわめく潮騒よ 教えておくれ愛した人は 今いずこ外国船が 通る度浮かぶ面影 連れてくる…

  • 大利根無情 – 椎名佐千子

    利根の利根の川風 よしきりの声が冷たく 身をせめるこれが浮世か見てはいけない 西空見れば江戸へ江戸へひと刷毛(はけ) あかね雲 「佐原囃子が聴こえてくらあ 想い出すなア…、御玉ヶ池の千葉道場か、ふふ…。平手造酒も、今じゃやくざの用心棒、人生裏街道の枯落葉か」 義理の義理の夜風に さらされて月よお前も 泣きたかろこゝろみだれて抜いたすすきを 奥歯で噛んだ男男泪(なみだ)の 落し差し 「止めて下さるな…

  • 女郎花 – 椎名佐千子

    一夜かぎりの 旅路の人と知って抱かれた 私なのなぜか気になる 港の船がつらい別れを せきたてる出船 入船 渡鹿野(わたかの)島に今日も花咲く 女郎花 こんど逢う日の 約束さえもせがみきれずに 切れた恋想い出させる 波止場の日暮れ赤い灯台 灯がともりゃネオン枕の 渡鹿野島に今宵花咲く 女郎花 人の噂は 嵐の海に捨てて今日から 生きましょう化粧姿を 鏡に写しすこし濃い目の 紅を引くカモメ又鳴く 渡鹿野…

  • 丹後なみだ駅 – 椎名佐千子

    ねぇ 連れてって ねぇ 行かないで私だけ 置いたまま どこへ行く…雪が舞い散る 雪が舞い散る 冬の空すがりつく 指の先まで 凍(こご)えて白い丹後半島 なみだ駅 ねぇ なぜですか ねぇ おしえてよ何もかも 捨てて行く その理由(わけ)を…涙ちぎれて 涙ちぎれて 雪になるその胸に 誰かいい人 いるのでしょうか心寒々(さむざむ) 宮津(みやづ)駅 ねぇ いつの日か ねぇ 逢えますか答さえ 返らない 二…

  • 俺は浪花の漫才師 – 椎名佐千子

    阿呆や阿呆やと うしろ指さされ笑い求めて西成あたり冷酒飲んで空あおぐ俺は浪花の漫才師やけにまぶしい通天閣 人を笑わす この俺だって自分の心は笑わせないのさうどんの湯気に夢かけて俺は浪花の漫才師馬鹿な男の意地がある 親や女房に かまっちゃおれぬ舞台いのちの 芸人家業さ危篤の電報握りしめ俺は浪花の漫才師許しておくれよお母さん 人気の新着歌詞 女の華祭り – 椎名佐千子 恋した女は 口紅の色…

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