森田童子

淋しい素描 – 森田童子

浅き夢みし
人の世は
酔いを重ねて
ただ 悲し
泣くも
笑うも
ただ ひとり
いつか 畳に うつ附して
しばし 浅き眠り 春の夜

悲しき想い
あとにおかしく
死ぬことやめて
帰りきたり
暗き
部屋に
雨の音
眼の上に 腕附せば
しばし 浅き眠り 春の夜

人気の新着歌詞

G線上にひとり – 森田童子

夏草の上にねそべってまぶしい孤独な夢がひろがるひとり目ざめてあくびして 涙ふいた夏の空はヒコーキ雲何にもいわない六月の空はぼくの好きなみずいろです暗闇よ ぼくを

男のくせに泣いてくれた – 森田童子

夢のように はかなく私の記憶は広告写真みたいに悲しく通りすぎてゆく淋しかった 私の話を聞いて男のくせに 泣いてくれた君と涙が 乾くまで肩抱きあって眠(ね)たやさ

サナトリウム – 森田童子

漱石の本投げだして くちづけした窓辺の 水の花あざやかにふるえて あなたの ワンピース白地に花が 浮きだしてとっても 淡くて きれいネソーダ水ふたりで飲んで と

逆光線 – 森田童子

淋しい ぼくの部屋に静かに 夏が来る汗を流して ぼくは青い空を 見る夏は淋しい 白いランニングシャツ安全カミソリがやさしくぼくの手首を走る静かに ぼくの命は ふ

孤立無援の唄 – 森田童子

ネェ何かおもしろいことないかなァ貸本屋ののき下で雨やどリ君はむずかしい顔して立読みしながら本を盗んだぼくの自転車のうしろで孤立無援の思想を読んだ春になったら就職

哀悼夜曲 – 森田童子

目覚めてはなつかしい美しき日々よ目をふせて悲しい美しき日々よ歌っても帰らぬ若き日々よ深き眠りのうちに時よ 終れ

雨のクロール – 森田童子

夏の川辺に 二人は今日別れるぼくは黙って 草笛吹いたウフフフ~ ウフフフ~君は花がらのワンピースおいて静かに涙色のまぶしい水の中ウフフフ~ ウフフフ~雨に君の泳

蒸留反応 – 森田童子

長いマフラーふたりで 巻いた君のかじかんだ小さな手ポケットの中で冷たくて いい気持雪よ降れ んーん雪よ降れ んーん去年の夏の君の Tシャツみたい白一色おおわれて

さよならぼくのともだち – 森田童子

長い髪をかきあげてひげをはやしたやさしい君はひとりぼっちで ひとごみを歩いていたネさよなら ぼくの ともだち夏休みのキャンパス通りコーヒーショップのウィンドウの

春爛漫 – 森田童子

桜の花びら踏んで 歩いた君と肩くんで 熱くこみあげた春よ 春に 春は 春の春は遠く春よ 春に 春は 春の春は遠く悲しみは 水色にとけて青い空の 青さの中へ青く 

蒼き夜は – 森田童子

春は まぼろしふたりは 悲しい夢の中君と いっそこのままだめになって しまおうかもどろうかもどろうかそれとも もう少しこのまま 君と眠ろうか春は まぼろしやさし

たとえばぼくが死んだら – 森田童子

たとえば ぼくが死んだらそっと忘れてほしい淋しい時は ぼくの好きな菜の花畑で泣いてくれたとえば 眠れぬ夜は暗い海辺の窓からぼくの名前を 風にのせてそっと呼んでく

ぼくたちの失敗 – 森田童子

春のこもれ陽の中で 君のやさしさにうもれていたぼくは 弱虫だったんだヨネ君と話し疲れて いつか 黙り こんだストーブ代わりの電熱器 赤く燃えていた地下のジャズ喫

ラスト・ワルツ – 森田童子

美しき明日についても語れずただあなたとしばし この時よすべてが なつかしきこの時よすべてが終る この夜にせめて 最後に ラスト・ワルツこの暗き部屋の窓から街の灯

赤いダウンパーカーぼくのともだち – 森田童子

電車が通るたびなつかしくゆれるチャーリーブラウンの店で君を見つけた赤いダウンパーカーぼくのともだちあの頃君は名画座の中でいつもスクリーンの向うに孤独を見ていたネ

ふるえているネ – 森田童子

ぼくのてのひらで君はふるえているネぽくのやさしい手の中でこのまま 君は 死ねばいい飛べない ぼくの あげは蝶

君と淋しい風になる – 森田童子

明日になればどのようにぼくは君を愛すだろう時は 短かくぼくたちはもっと短かい形のない愛はいつもぼくを すりぬけていつか ふたりは淋しい 風になる明日になればぼく

ぼくは16角形 – 森田童子

ぼくは淋しい勉強部屋から無力なぼくの抒情を話そう今日は 白い水仙一輪ざしで少しやさしい気分ぼくはページをめくり思想のむなしさを読むアッアッぼくがぼくであろうとし

ぼくが君の思い出になってあげよう – 森田童子

君は いつかぼくから離れてひとりで大人に なってゆくのサほんの少し淋しくても 君は 都会の中でひとりでやってゆけるサ君が 忘れた砂ぼこりの風が吹くこの街にぼくは

ひとり遊び – 森田童子

チィチィよハァハァよあなたのいい子でいられなかったぼくを許して下さいぼくはひとりで生きてゆきます声を出さずに笑うくせ悲しきくせは下唇をかむ窓にうつしたぼくの顔初

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