森田健作

兄妹 – 森田健作

今どうしているんだい
あの日 お前を送ってから
もう三年たった
だれも何も言わない
一度 帰ってこないか。

あまりに優しすぎる おまえだもの
都会の服なんて 似合わない
みせかけの夢を無理に抱いて
生きるおまえ
今ならこの町の優しさがわかる
都会がしみついた
おまえならわかる

いつでもひざで眠る おまえだった
甘えるひとはもう できたかい
そのひとを連れて
一度顔を見せに帰れ
二人がこの町を気にいったならば
そのままいつまでも暮したらいいさ

夕日に染まる町をみつめてごらん
幼い頃の日が浮かぶだろう
友達の顔やおくになまり
なつかしいだろう
明日はこの町へ来る切符買って
夜明けの汽車に乗り
故郷へ帰れ

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今日は想い出 – 森田健作

ひとり吹く口笛の消えゆくそのあたりもの言わず透けてゆく心のあれこれ何かをしのこして今日も終るその胸を支えてる君へのいとしさ腕ぐみをしてみればはてない空がある悲し

女友達へ – 森田健作

いつも二人して 待ち合わせた店でひとり飲んでると 夢のようだよ白むく姿の君は どこかの他人に見えたお嫁に行けよと あの日すすめたけどさ俺もあてなく 遠く行きたい

はだしの青春 – 森田健作

今も君の写真がまぶしそうな顔して見つめてるこの部屋は思い出ばかりさなれない手つきをして君に熱い紅茶をいれたのはまだふたり 他人だった頃傷つけあった 愛のおもさ今

両手いっぱいの明日 – 森田健作

両手のばし まだとどかないはるかな青空見つめ雲のゆくえ 追いかけてみた幼い子供のようにサァ行こう行こう君は何をみつけたいのか涙すてた 笑顔があればそのまま裸足で

銀河の約束 – 森田健作

銀河の架け橋が 空にかかるころまた違う約束を ふたりは交(かわ)したね八月の濡れた砂浜来年は 大人になって来ると 言って海に消えた 君はいまどこにあの日のままで

涙のあとから微笑みが – 森田健作

耳をすましてごらん足音を しのばせて幸せが ひとつやってくるだけど ふと気がつくと気まぐれな 風のように窓から逃げて そこにいない人生は回転木馬喜びのあとから悲

涙によろしく – 森田健作

今日の悲しみ 明日の生きがいそれはお前にも やがてわかるだろう胸がいたむか頬がぬれるかとてもつらいだろうがそれでいいのさ誰も一度は出逢うことだよだから涙には云え

青春のバラード~ひとつぶの涙~ – 森田健作

あの頃なにげなく みつめあっていたけど恋だときづかずに 友達でいたよこの広い空の下でふたりめぐり逢えてよかった初恋いろの季節の中で君にあげよう ひとつぶの涙あれ

若者たち – 森田健作

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若い涙はみな熱い – 森田健作

泣けよ 涙は熱いさ胸のすきまに 流せよ恋のためならば それでもいいさあしたのおまえが 楽しみだからだれのためなら 泣けるかそれは誰にも 言わないいつかそのひとの

君のいる空 – 森田健作

何処へ行くかと聞かれてもそいつは俺にも分からないとことんやると きめたんだ君のいる空ふり向かないぜだけどだけど時には心に風が風が吹きすぎる何を泣くかと聞かれても

花びらの青春 – 森田健作

君 君が好きだから心がこんなに ゆれるのかたった一度の青春やわらかいまなざしで 愛を求めあうシャラララ……… シャラララ………夕陽ばかりのせいじゃないよ二人のほ

あのとき君は天使だった – 森田健作

おぼえているかい あの日のことを恋をなくして 傷ついてこの世をすねていた僕に生きる希望をあたえてくれたあのとき君は天使(エンジェル)だったおぼえているかい あの

この夢を君に – 森田健作

この夢 君だけにこの夢 君だけにそっと話したいのさ青空澄んでる海のみえる丘で白い雲に愛をのせようね歩こう その日まで歩こう 夢をみて君と二人きりでこの夢 君だけ

夕陽の恋人 – 森田健作

ぼくだけをぼくだけを 愛しているんだねきれいな君の瞳で いたいほど分るのささよなら さよなら さよならしたら夕陽色した 君の長い髪ゆれていたね ゆれていたね 泣

青春に悔はないか – 森田健作

このみじかい青春(はる)の日に何をやればいいのか涙も熱ければそれでいい心の傷だって価値がある悔いはないかい 燃えたかいそれを自分にきいてみようこのみじかい青春の

さらば愛の日々 – 森田健作

さらば愛の日々よ 時は流れてみんな遠い過去に なってしまった長いかげをひいて 歩く砂浜今はただひとり 君はいないめぐり逢う時と 別れ行く時どれも大事な人生なら…

青春の旅 – 森田健作

遠い旅へ 出かける時には君にだけは 手紙をのこそう涙いろの 夜明けにひとり送る人さえ ない旅に出る君はきっと わかってくれるささよならとあるだけの手紙を見てさよ

男なら気にしない – 森田健作

誰かと誰かさんが どうにかなったってどうでもいいじゃないか 男なら気にしない手紙を書いたのに 返事が来なくても泣くことァないじゃないか 男なら気にしないたった一

東京発 – 森田健作

煙草けむりが 目にしみて街の灯りを にじませる都はなれる旅人は送る人さえないものさそれでそれで いいのさ東京発風は北風 寒い風こんな門出を つらくする胸のすきま

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