森勇二

那珂川慕情 – 森勇二

愛を断ち切る 一人の旅は
水の彩にも 泣けてくる
好きでいながら 添えない女の
尽きぬ想いを 那珂川の
流れの底に 沈めたい

何も倖せ やれないままに
切れて離れた 恋の糸
鮎の岸辺に 寄り添いながら
夢を語った 夏の日の
笑顔が水に また揺れる

声をからして 白鷺一羽
霧にさまよう 対う岸
恋の残り火 かき消すように
山背おろしが 那珂川に
冷たい雪を つれてくる

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からすやま山あげ祭り唄 – 森勇二

墨絵ぼかしの 嵐山落石 城跡 和紙の里祭囃子に 揃いの浴衣おらが祭りは 天下の祭り老いも若きもゝ 山あげ祭りこけら落としの 江戸絵巻蛇姫 龍門 太平寺粋な若衆 

新宿みれん – 森勇二

酔って悪びれ ぶたれた跡も今は恋しい 新宿あたり笑って下さい 私の涙溺れ溺れて 飲めない酒の助け借りてる 女のみれん肩にあなたの セーター羽織り女きどりで 甘え

最後のひと – 森勇二

あなたが最初で ないのが辛い馬鹿な私を 許してね冬空夜空に 降るよな星よ恋はしないわ もう二度とあなたが最後の ひとだから濃い目のお酒を 涙で薄め飲んで泣いてた

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