梶光夫

青春の城下町 – 梶光夫

流れる雲よ 城山に
のぼれば見える 君の家
灯りが窓に ともるまで
見つめていたっけ 逢いたくて
ああ 青春の 思い出は
わが ふるさとの 城下町

白壁坂道 武家屋敷
はじめてふれた ほそい指
ひとつちがいの 君だけど
矢羽根の袂が 可愛いくて
ああ 青春の 思い出は
わが ふるさとの 城下町

どこへも 誰にも 嫁かないと
誓ってくれた 君だもの
故郷に 僕が 帰る日を
待っておくれよ 天守閣
ああ 青春の 思い出は
わが ふるさとの 城下町

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ひとつぶの愛 – 梶光夫

雨にうたれて ふるえる肩を重ねたふたり 今は遠い日浜辺に寄せては かえす波の音あの日の君は 眩しかったね君の胸元 濡れていた波にされわれ ゆらゆらとダイヤモンド

やさしいダイヤモンド – 梶光夫

パーティーが終わってふたりっきりで 帰る道は星空へ続いているよいつのまにか ふたりで歩き続けたねつないだ手と手が 離れそうになっても君のやさしさ 変わらなかった

黒髪 – 梶光夫

逢えなくなった あのひとと名残り 惜しんだ 花散る木影黒髪 くろかみ あのひとのくろかみの 甘い薫りを 偲べば 泣ける大きく夢を 持つのよと僕を叱った さみしい

青い山脈 – 梶光夫

若く明るい 歌声に雪崩(なだれ)は消える 花も咲く青い山脈 雪割(ゆきわり)ざくら空のはて 今日もわれらの夢を呼ぶ古い上衣(うわぎ)よ さようならさみしい夢よ

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