梅沢富美男

華ざかり – 梅沢富美男

出会いの時の高鳴りは
少女の頃と同じもの
夢か現実か覚めやらぬ
恋の吐息のその森で
紅椿心に咲き濡れるよ
微笑みで心の扉 開いたら
くちびるさえずり 夜もすがら
遊びで恋などできないと
涙で男の胸濡らす

恋に焦がれて 愛に憧れ
いつも女は恋がいちばん 愛がいちばん
愛がいちばん 今 華ざかり

少し派手めの口紅は
ときめく心 隠せない
苦しい恋の重ね塗り
深みを増したその森で
紅椿ひときわ 咲き揺れるよ
たち込めた香りの行方見失い
妖しく移ろう 艶やかに
愛しいおもいを抱きしめて
指先ひとつで落ちていく
恋をなくして愛に泣いても
いつも女は恋がいちばん 愛がいちばん
愛がいちばん 今 華ざかり

恋に焦がれて 愛に憧れ
いつも女は恋がいちばん 愛がいちばん
愛がいちばん 今 華ざかり

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