梅沢富美男

花走馬恋燈籠 – 梅沢富美男

初恋はさくら草
二度目野菊の隠れ咲き
夢もどき梅もどき
四度目世慣れて鬼あざみ
たよりなきもの 人の心よ
飽きても 泣いても また恋を追う

戯れの紅はこべ
遊ぶこでまりそぞろ咲き
行きずりのゆずりはか
ひと夜限りの夕顔か
愚かなるもの 人の心よ
懲りても 悔いても また恋に酔う

花走馬 駆けようと
恋燈籠 回ろうと
今目の前の お前の不思議
いずれの花に 例えようもなく うう
なぞの一輪 名付けようもなく ああ

旅先の月見草
憂さにぼたんの乱れ咲き
行き暮れて雪椿
無理に浮かれて藤祭り
あわれなるもの 人の心よ
好いては 咲いては また恋を舞う

花走馬 駆けようと
恋燈籠 回ろうと
今目の前の お前の不思議
いずれの花に 例えようもなく うう
なぞの一輪 名付けようもなく ああ

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