桐嶋ノドカ

言葉にしたくてできない言葉を – 桐嶋ノドカ

崖から落ちそうな私 君の手を掴んだ
強く握るのよ 決して離さないで
見上げた目線の先 何か言いかけてる
え? なに聞こえない あ、もうダメ
手を離す

真夜中 目は覚める
からっぽのベッド&私は床で
見上げる天井の魚
こいつはどこへ行く? ねえ待って 連れてって
私も
叶わないことばっか 私の世界は

そうじゃない そうじゃないって思ってるのに
考えて迷って嫌になって けど
何ひとつだって変わんなくって ああ 泣くな私

だけど
ねえ 思うほどになぜ間違うの
だってわかんない
何が本当で何が嘘なの
思うほどになぜ間違うの
胸のここ 真ん中に君が居座っている

海の底沈んだ私 あの魚が泳ぐ
強く生きるのよ どこに行っても大丈夫
運んでくれるの ねえどっか遠いとこまで please
だけど君とは住む世界が違くって

そうかな そうだよってさ 話してみたいんだ
当たり前で普通の事したいだけ けど
私にはさ 結局出来なくって ああ 嫌になる

どうして
思うほどに何も言えないの
だってそうじゃない
傷つきたくないから 弱い私は
思うほどに何にも言えないの
胸のここ くすぶってるの ずっと前から

君は強く 握ったこの手
永遠のようで
私はただ夢中で思ったんだ
届きますように

ねえ 思うほどになぜ好きになる
きっと知らない
今こうして君を想ってること
君は知らない 夜が明ける
胸のここ 真ん中に君が居座っている

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