桐嶋ノドカ

夜を歩いて – 桐嶋ノドカ

今日の日はもうさよなら
明日こそって目を閉じる
何度夜を越えただろう
変われない 弱虫だ

傷つくのが怖いから
言葉飲み込んで笑った
君がした悲しい顔
気がつきもしないまま

「ごめんね」「大丈夫」「ありがとう」
わからない
まっすぐな君の瞳への
答えかたも

ふわり
宙に浮かんだ気持ちは まるでシャボン玉
弾けてしまいそう
こんな夜は君に会いたい

どうして? たった一言
君にだけは 伝えられないんだろう
大切な言葉
この胸にしまい込んだまま
爪先見つめていた

朝になれば救われたような
気がしてまた歩き出せる
例えば昨日と同じように
思えるたった一歩でも

涙になって消えて行った
後悔やすれ違いも
いつかまた笑って
君と話せる日が来るかな

泣いてる? 笑ってる? 怒ってる?
わかりたい
絡まった君の気持ちへの
答えかたも

あのさ
怖かったのは 傷つくことなんかじゃない
君を失うこと
こんな夜は君に会いたい

どうして? 思い出すほど
泣きたいくらい 溢れて来るんだよ
伝えたい言葉
きっと今なら言えそうだから
爪先踏み出せばさ

ねえ 覚えてるかな
何度だって叫んだ言葉
今も 私はここにいるの
静かな星空 君の声聞こえる

どうして? たった一言
君にだけは 伝えたいんだよ
大切な言葉
この夜をくぐり抜けて

どうして? 思い出すほど
泣きたいくらい 溢れて来るんだよ
伝えたい言葉
きっと今なら言えそうだから
爪先踏み出したら きっと変われる

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