桂銀淑

  • 休止符 – 桂銀淑

    あなたとの暮らしに 特に 不満はないわ幸せな 流れにも 休止符を打ちたくなっただけ贅沢なわがまま 本当 そういうことねこのままいると 何故か自分を見失いそうな想い それだけ最後の荷物 束ねたものは 古い ノート紐をほどいて 幾つかのページめくる憬れで 胸を埋めた娘(こ)がそこにいる澄んだ眼差しも浮かぶ あなたを愛したわ きっと 嘘一つ無くただ女にも 流れを止めて見つめ直したい時が あるものただ一時…

  • わかって下さい – 桂銀淑

    貴方の愛した人の名前はあの夏の日と共に 忘れたでしょういつも言われた 二人の影には愛がみえると 忘れたつもりでも 思い出すのね町で貴方に似た人を 見かけるとふりむいてしまう 悲しいけれどそこには愛は見えない これから淋しい秋です ときおり手紙を書きます涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい 私の二十才のお祝いにくれた金の指輪は今も光っています二人でそろえた 黄色いティーカップ今もあるかしら こ…

  • for you….. – 桂銀淑

    涙をふいて あなたの指で気付いたの はじめてあの頃の私 今日までの日々を見ててくれたのは あなた わがままばかりでごめんなさいね恋人と別れてあなたの部屋で 酔いつぶれてたそんな夜もあった 想い出せば 苦笑いね淋しさも悲しみもあなたのそばで 溶けていったいつもいつの日も もしも 逢えずにいたら歩いてゆけなかったわ激しくこの愛つかめるなら離さない 失くさない きっと あなたが欲しい あなたが欲しいもっ…

  • 別れの予感 – 桂銀淑

    泣き出してしまいそう 痛いほど好きだからどこへも行かないで 息を止めてそばにいて身体からこの心 取り出してくれるならあなたに見せたいの この胸の想いを 教えて 悲しくなるその理由あなたに触れていても信じること それだけだから海よりも まだ深く空よりも まだ青く あなたをこれ以上 愛するなんてわたしには 出来ない もう少し綺麗なら 心配はしないけどわたしのことだけを 見つめていて欲しいから悲しさと引…

  • SWEET MEMORIES – 桂銀淑

    なつかしい痛みだわずっと前に忘れていたでもあなたを見たとき時間だけ後戻りしたの 「幸福?」と聞かないで嘘つくのは上手じゃない友だちならいるけどあんなには燃えあがれなくて 失った夢だけが美しく見えるのは何故かしら過ぎ去った優しさも今は甘い記憶 SWEET MEMORIES あの頃は若過ぎて悪戯に傷つけあった二人色褪せた哀しみも今は遠い記憶 SWEET MEMORIES SWEET MEMORIES …

  • モナリザ – 桂銀淑

    あなたの色に 塗り変えられた髪の型も 口紅(ルージュ)の色も涙で溶かす 絵の具で画いた悲しいモナリザ 真似をしただけ男は抱いたら あしたを探し抱かれた女は 昨日にすがるけど愛なんて人生の 綺麗ごとの おまけじゃないの心から出て行って 靴下ひとつ 残さずに あなたの胸の 理想の女性(ひと)に近づくために 素顔を隠し一途な慕(おも)い つなげるために微笑むモナリザ 真似をしただけ男は別れて 急いで逃げ…

  • 恋やつれ夢やつれ – 桂銀淑

    愛 嘘 過去 夜 夢 酒髪の先まで あなた恋しい 雨降る夜は恋やつれ 夢やつれ飲めば痛い 涙が痛いいまは想い出だけを 胸にひきずる 馬鹿 馬鹿私 馬鹿な女ね 窓 空 虹 指 頬 髪胸のぬくもり 逃げてしまうわ 昨日のどこか恋飾り 夢飾り心寒い 体が寒いひとりぼっちが好きと 言って強がる 馬鹿 馬鹿私 馬鹿な女ね 春 秋 冬 雨 風 雪時がいつかは 傷も昔も 洗ってくれる恋ちぎれ 夢ちぎれ川に流れ …

  • 酔いどれて – 桂銀淑

    ひとり口紅 拭きとりながら鏡のわたしに 声かける上手に生きたね 昨日も今日も褒(ほ)めてみたって むしょうに淋しい泣かせてよ 泣かせてよ氷雨が窓うつ こんな夜は酔わせて 死なせて 火の酒でららばい ららばい ららばい酔いどれて 夢のつづきを見ないよう どうぞあなたも わたしと同じ不幸なまんまで 居て欲しい想い出相手に 酒場の隅で暗い瞳(め)をして うつろに酔ってね泣かせてよ 泣かせてよ涙でこの身が…

  • 夢おんな – 桂銀淑

    螺旋(らせん)階段 昇る靴音で 愛されてると 感じた扉をノックする あなたの手を 私のものと 思ってた抱かれることに 女は弱いそれを愛だと 信じてしまうお馬鹿さんよネ お馬鹿さんよネだまされたわけじゃないあなたを恨むと 不幸せ男と女は 夢芝居 春がまた来る あの桜吹雪 死ぬまで そばにいたいと咲きながら散る ピンクの花びら あなたの口に 押しあてたあんないい人 二人といないそんな気がして 傷つけら…

  • 真夜中のシャワー – 桂銀淑

    真夜中に熱いシャワーを浴びて夏がくれたワンナイトラブしずくにしてみたけど…それはむなしい努力みたい鏡の中で逢いたい心がときめくFEELING 瞳閉じてFEELING あなたを呼びFEELING 拒みながらFEELING 求めてゆく淋しい私が眠りにつくまでFEELING 愛に酔わせて ベイサイドのドライブ思い出すとバスタオルを巻いた胸に聞こえてくるメロディー…街であなたと同じ車見かけるたびに時間が止…

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