根本凪(でんぱ組.inc)

ゆめをみる – 根本凪(でんぱ組.inc)

しかし、僕は夢を見る
不恰好で無思想な皮膚になったよ
平たい膜の穴から 見ているあれは ほら遊ぶの
(笑えた?) ね

囃してみてよ
簡単な言葉を借りた看板なら いらない
統べる 端から端までを僕で
なんて、そんな、言えたなら
よかったけれどね

僕が題材のアニメーション 逃避行さ
酔って来会 箱のキッチンもすごく狭い
至って聡明な容貌で楽しがるわ
本当を言うと、僕は当面をやり過ごしている

形だけならこの生活は弊害の無い大正解を持っている
夢の中では片手間な選択 また長電話 迷ってみる
ひとりだけならそう 判断は緩慢な動作
不自然に凝っている
ふたりだけではもう 晩餐は散々なようだ
予定調和させている

量り足りないことばかりだよ
幼稚に 空っぽに
それでもやさしいのよ
そんな風にはなれないって思ったのさ
透明な心地だけはなくしたわ

きっと僕は 誰かの思う絵 になるの
知っているよ
摩耗して 魔法のように発想を殺すの
あなた どうか教えて
僕より僕を知っていると思うのなら
言わなくたってわかるでしょう

明日は、より昨日のように今日の僕を攫って驚かしてほしい
脳内を書き換えて
あのね
「肌を貸して」 指を離しても伝わって、
もう無い方法を(蘇らすのだ)
わかるでしょう

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