HEY LADY – 栗原良次

凍える街角人は誰も急ぎ足さ僕はコートの中に君を今　包みながらどこまでも歩く昨日のテレビできっと雪だと伝えていた天気予報が外れたようにこの予感も外れて欲しいよSi

星はいくつも流れて 願いがあふれ出す君と別れた淋しさに 鍵を掛けて眠るよ窓に小鳥が鳴いてた あの日の夢を見る白いシ-ツの冷たさを 紛らしながらどうすればいいのだ

ずぶ濡れの君が 泣いていた部屋の前で僕は 毛布代わりに 両手で ただ 抱きしめた今は 何も話さなくていいすべては通り雨さ君の瞳に 空が戻るまで何があっても 君だ

戦い疲れて君は眠ってる涙にまみれてきた　シーツにしがみつきそっとくちづけして　しばらく見てたら今日に疲れている　自分に気がついた人は誰も　愛するだけじゃ生きて行

時々自分がわからなくなるんだ何を信じて生きればいいのだろう答えてくれよ誰でもいいから僕は誰を愛していいのだろうか数え切れない人ごみの中で震えながらしばらく立ちつ

ポケットに両手を入れたまま壊れかけたベンチに腰掛け急ぎ足で通り過ぎる　彼らの背中を見ると僕の胸に　枯葉が積もる答えて　あの頃に見た夢は答えて　何処に忘れてきたの

ねえ何だか淋しくなるよね　海を見てるとねえ何だか心に突き刺さるよね小さな子供の目を見ると何故だろうずっと見つめていることが出来ないんだ僕は走り続けた明日のために

もう死んじまいてえよいくつもの裏切りが俺に降りかかってよ何もかもが嫌になった気がついたらいつも俺は一人っきりで夢だけを手にして目ん玉ひねくれてたひびだらけのコン

自分を捨てずに僕は生きたい独りぼっちでも倒れはしねえ静かすぎる夜更けが明けるとそこにはいつでも小さな自由が見えただけど霧を引き裂き近づくビル街が僕のこの胸にナイ

誰にも言えない言葉が俺を苦しめている何度も吐きすてようとしたけどいつも心の中にしまってしまうんだ俺に突き刺さるこの街の灯りを誰かがきれいだねって言ったけど空には

長い廊下を俺達は　肩を組んで歩いていたつまらない話しでさえ　腹を抱えて笑い転げ髪につけたジェルの匂い俺達は好きだった汚ない壁を蹴飛ばし　必死に刻んだあの思いHE