とじてとじてあけないで
そっとそっとしずかにして
ぬいてさしてえらぶ足
月がどんなにきれいでも
おこさないで
よばないで
山びこは眠ってる
おおきい声をださないで
急にあかりをつけないで
口のなかに羽がある
はがゆい思いをしていても
それとこれは
別のこと
他はみな眠ってる
たのしい夢をみせないで
きたない口をきかないで
かかとの高いくつはもう
海に捨ててきたけれど
おこらないで
泣かないで
山びこは眠ってる
山びこは眠ってる
山びこは眠ってる
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この部屋がふとんだらけになればいいのにきみとわたしの実家でいちゃいちゃしようよねーちょっと起きようよとかねーちょっと起きようよとかねーちょっと起きようよとかそん
こんな夜中に電話をかけるあの男はあたまがおかしいそれを今かと待ちかまえてるあの男もあたまがおかしいそんなふたりのあいだにはさまってにこにこしてる女のあたまがきっ
さけがのみたきゃはかばへいけよポンしゅにしょーちゅなんでもあるぞじじいもばばあものろいはしないさけがのみたきゃはかばへいけよさけがのみたきゃはかばへいけよポンし
ふたりで読めない手紙送り合ってため息ついてパンパンパンパン パパパパパパパン パパパパパパパンパンパンパンパン パパパパパパパン パパパパパパパンわからない言葉
読めない漢字の連続で何度も電車を乗り間違える桜が道に散っている何一つ春のかがやきが無い川と、山と、海と浜趣味で続けたマンドリン聴かせてみたいと思ってたけどあなた
年越しそばを食べて初詣からもちつきまで寒いところにしばらく旅にいち早く風に吹かれて梅を愛でて桜を愛でて夜桜まで見物してストーブなしで夜を越えてここからはこれから
朝焼けのふたりはせのびを競う肌にのこった暗やみをほろう見守るもの見てるもの何ひとつないのが自慢の時間、寝ても覚めても進まないほとほと疲れてお手上げの夜更かしでむ
からだがすごくすごく寒い具合がすごくすごく悪いめまいと震えがひとつずつ交互に指をかじってくあの時座り込んだことを倒れたって言うのかな人に埋もれて眠りたい肌に埋も
心がね心がねって胸のまえで心がね心がねってまるをつくってそこに心なんてあった試しが無いけどまるいかたちが月に似てるね空気がね空気がねって息を吸って窓がね窓がねっ
れんこんの穴にお箸を詰めて冷蔵庫にそっと置いておいて見つけたきみは何も言わずお箸を抜いて支度を始めるそんなくらいの溝に苛まれてはげしく怒りを覚えるなにもかも許せ
わたしからあなたへの手づくりのプレゼントわたしがずっと使ってきたわたしをあげる!わたしからあなたへのまごころのプレゼント使い古してきたからできるだけ早く捨ててね
ころころころころ転がって ころころころころ転がってころころころころ転がって ころころころころ斜面をころころころころ転がって ころころころころ転がってころころころ
こころこめすぎたら変なプレゼントよろこんでるよろこんでくれてる変なところから変なそよ風がそよいでいるそよいでいるなにも思わずになにも考えずに青空にそびえたつコー
ぼくは好きな人の名前がどうしても思い出せないここまで出かかっているのにノドの方まで出ているのにリスが来る リスが来るずいぶん平たくなったなきみはどこか理不尽でい
言っちゃうばかも言えないばかもどっちもばかのうなしの憂いいっちょまえにいきぬきしすぎせいせいしすぎてこわいラブレター ラブレター日々の支え悪趣味バーで待ってて暇
しみのあるカーテンしおれてるサボテンたおれてるそとのあかりは100点満点軽々持ち上げる黒いバイクすすきむせび泣く公園口をきかないで立つ街路樹タイヤには切られた跡
ゆべし先輩もう忘れてしまいましたか先輩白い肌ゆべし先輩春が来ても冬が来ても先輩黒い肌陸上部に入ってハードル飛び越えてもう後ろも振り向かないゆべし先輩 ゆべし先輩
わたしね急いでさいごの電車帰るふりしてかくれて待ちぶせ声をひそめて背中まるめてたすけてどうしてみてはいけないものみたかっぱかっぱかっぱだぱぱぱかっぱかっぱかっぱ
5年もすれば髪も伸びるよ顔つきだって変わってしまうよ女らしくなったって言われてみても男やってたつもりないけど恋にうつつを抜かし尽くして抜かすついでにちょっと転ん
やたらと昔からハイヒール履きたがって年下だからと口紅とってこさせて別れたときを覚えていないのにあのことだけ痛みもなくあざやかな春うわさに聞いたけど銀行につとめて