林部智史

  • 七つの子・その後 – 林部智史

    「カラス なぜ鳴くの カラスは山に…」 誰にも愛されない それなら私です街のカラスさえ 七つの子が待っているのに こんなこと考えるのはおかしいですか七つの子はその後 どうしたのだろうきっと大空を自由にはばたいて命をまっとうしたと思いたい そこここ ここそこそこら中に私は居ます可愛い可愛いと 声をかけてくれますか みんなに嫌われてる 見た目も冴えないって黒いカラスさえ 朝が来れば光輝く 今更 ことさ…

  • ポプラの伝言 – 林部智史

    夢を見てます ちょっと大きな…寝ても覚めても 忘れない夢もう結末がわかった 小説みたいだねと誰もみんな 笑って言うけど いつかの帰り道 見上げていたポプラ「空へと君の手も のばしてごらん」木の葉が揺れて 届いた言葉 泣いてまた笑い 転んでまた起き上がりあこがれ追いかけてく 僕が生きる限りいつでも想い出すよ あのポプラの伝言を今、この空へ 手をのばそう 夢が叶うと また見たくなる遠く果て…

  • SUNNY-SIDE UP – 林部智史

    少し遅く目覚めた朝アラームに邪魔されず見てた夢 あれはなんだっけ掻き消してくコーヒーミル 君は何してるのかなメール立ち上げ手を止めた Ohまだ夢の中 いるなら起こさないよう とりあえずReady, SUNNY-SIDE UP今日君とどこへ行こうか揺れるワンピース 君にリクエストして弾んでく会話とCider海沿いカフェ探そうか君の笑顔 イメージしながらSUNNY-SIDE UP 不意にメッセージ届い…

  • 笑顔の虹 – 林部智史

    ほら笑ってよ 「幸せ」舞い込むから辛くても 苦しくても心がついてくるから モノクロの朝の景色 色を足せたならせめて頬を上げてみれば色めき出す街並み すぐに伝わる世の中ならば心が躍るものを選んで ほら笑ってよ 涙は時々でいい不器用でも 一瞬でも何かが変わるはず ほら笑ってよ 「幸せ」舞い込むから辛くても 苦しくても心がついてくるから 無表情を作れる世界 どこか切なくてせめて頬を上げてみれば目元もやさ…

  • 虹めいて – 林部智史

    時に悩んで 泣きたくなる日もある 誰だって雨に打たれて 項垂(うなだ)れてる木の葉のように でも僕は必ず辿り着く絶望を越えた向う側へ 光の道 僕には見える空に七色の微かな軌跡 虹めいて ときめいて明日は晴れるはずだね 僕の心も この美しい星に生まれ 生きてる 僕は今雨上りには 木々と風の奏でるシンフォニィ もう誰も僕から奪えない胸に深く秘めた憧憬(あこがれ)を 守護天使が僕に囁く日々の営みのすべて…

  • いま、ここから – 林部智史

    見えないものに怯えて未来さえも見えなくなって自分を信じる為に信じてほしくて 道の先の光消えて暗闇に投げ出されて少し先を照らしながら手探りでもあなたと歩いて行こう 誰にも訪れるもの喜びより悲しみの果て生きるための喜びをあなたと抱きしめて 立ち上がれば影は伸びて暗いほどに月は輝く孤独の中 傷ついた羽癒す場所を探して巡り会えた 道の先の光消えて暗闇に投げ出されても 立ち上がろう影を背負い暗いほどに月は輝…

  • ここで咲くために – 林部智史

    願った場所だけに 人はいれないあいたい人だけに あえない孤独に舞い落ちた 小さな種でも居場所を選ばずに 大きな花をつける 希望を捨てずに 今を楽しめば明日は自分から きっとそばに来るから 心があれば 想いを胸に秘めてここにいること 今この瞬間(とき)は決して無駄じゃないから真っ直ぐ前に 進めなくてもいいからつまずいてでも 遠回りでもそれが自分だけの道だから 陰に伸びた葉っぱも 光を探してもがいて顔…

  • 表裏 – 林部智史

    さよならと耳にしてから三度目の季節が巡り来るつらいのは そばにいること少しだけ嬉しく思ってること 君の幸せを見守りいい友達にきっと戻れるはず だけどこんなにも切ないのは今でも心が求めてるせめて想いを 隠し続ける想いをあの日の君に伝えて 本当は君の前から立ち去ればいくらか楽だろう前のように振る舞うけれどもう何も感じもしないのかな 君の幸せを近くで見届けようと そっと誓ったんだ だけどこんなにも寂しい…

  • La Rouge – 林部智史

    冷ますのを忘れた肌を夜風がふいに攫(さら)いにくる さみしさは咎(とが)められるからRouge でうまく隠しなさい ささやく名前は 譫言(うわごと)応えた吐息は 秘事(ひめごと) 愛しても 愛されても行く先は また それぞれ愛しても 愛されても心には さわれないままあゝ 唇が寒い 求めれば滴る汗があなたに嘘をつかせるだろう 汚れてもかまわない場所に綺麗な花を咲かせなさい 交わした言葉は 戯言(たわ…

  • あなたが化粧をする理由 – 林部智史

    私のことなどいいと 髪をとかすのも忘れ何もかも後回しで ここまできたのでしょう どうせ誰も見てないと あなたはきっと言うけどそろそろ自分のために 綺麗になりなさい 捨てられないままの ポーチをさあ開けて頬には花びらを 唇に命を あなたのための あなたになるの誰かのための あなたじゃなくて鏡の中を覗きこめば あなたが見ている 昔はかわいかったと 写真を見せてくれたね懐かしそうに微笑む 少女のような瞳…

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