林よしこ

春を抱いて眠りたい – 林よしこ

たったひとつの 後悔は
最後に嘘を ついたことです
夢に 夢に向かって 旅立つあなたに
淋しいなんて 言えなくて
雨音だけが 聞こえる部屋で
春を抱いて 眠りたい

遠いあなたの 街からも
綺麗な月が 見えるでしょうか
人の 人の気持ちは 変わるというけど
逢いたい想い 増すばかり
涙がそっと 流れる夜は
春を抱いて 眠りたい

風に吹かれて 飛んでゆく
綿毛は冬を 越えるでしょうか
いつか いつかあなたが 帰ってくるなら
私はずっと 待ってます
心の花が また咲くように
春を抱いて 眠りたい

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