松本明子 with 杉岡弦徳
涙猫 – 松本明子 with 杉岡弦徳
「ねえさん、屋台の酒だよ。そんなに飲んじゃいけないよ。」
「猫と抱き合ってさ、思い切り泣いて来たのよ。
私ってさぁ、そんなに悪い女?」
なんで涙が出てるかだって?
猫に言っても始まらないが
こっちへおいで 聞かせてあげる
あの人は出て行った
あたいの方を 振り向きもせず
猫のお前に サヨナラ言って
そんな眼をして見るんじゃないよ
人間やってりゃいろいろあるさ
「ねえさん、屋台の酒だよ。そんなに飲んじゃいけないよ。」
「猫と抱き合ってさ、思い切り泣いて来たのよ。
私ってさぁ、そんなに悪い女?」
なんで涙が出てるかだって?
猫に言っても始まらないが
こっちへおいで 聞かせてあげる
あの人は出て行った
あたいの方を 振り向きもせず
猫のお前に サヨナラ言って
そんな眼をして見るんじゃないよ
人間やってりゃいろいろあるさ
「泣けるうちはいいんだよ。この屋台のお客さん、帰りにゃみんな、夜空を見上げてる。涙のかわりに、星がまたたくんだってよ。」「明日はきっといいお天気になる。そうだよ
「あの人言ってたんだ「似た者同士」だって。」「そうかい。じゃあ俺も一杯つき合うか。」「猫と話してもさ、今さら愚痴なんだけどねえ…。」ねぇ お前 お前さんあたいの
「いい人だったんだろ?夢みたいな暮らしだって、あったんだろ?」「春夏秋冬ふためぐり…なんて、歌の文句じゃないけど…。話せば長いのよ。今も咲いてるかなあ、夾竹桃(
「つらいことってのはよ、ある日突然やって来るんだ。迷子の猫みたいにな。」「いっぱい夢を見て、いっぱい泣いて…。そんなものなのかな、人生って…。」生きてゆくってど