松本伊代

  • それから – 松本伊代

    厚手のセーター 並ぶ店であなたと偶然 逢った土曜とてもおしゃれな女性(ひと)に袖をつかまれながら「元気?」とお互い尋(き)いた すてきね 短く切った髪も 笑顔も彼女の白いドレスと 似合うって思ったそれから あなたと同じシャツを 見つけて大きな声で「プレゼントに…」と言った 真っ赤なリボンを かける間開いたドアから 街の音がそっと 手を振ったあとガラスの向こう側で彼女の頭を 撫でた あの頃 わがまま…

  • イエスタデイ・ワンス・モア – 松本伊代

    想い出キラキラ大切なメモリーセピア色の写真秘密のアルバムになぜか悲しみは団体旅行で次から次へと仲間意地悪するのはなぜ? 誰かを傷つけ傷ついていつか微笑む花のようになる 星くず浮かべたモルディブの海であなたに抱かれて私人魚になる夢を見る キッチンのラジオ日曜日の朝カーペンターズを聴くとママを想い出すわそうよ あの頃は熱病みたいに恋愛ごっこの海で溺れて泣いたのだれ? 本気で愛して愛されてその人ひとりを…

  • タイム・カプセル – 松本伊代

    セピア色をしたグラマラス・スターパパの引き出しで見つけた写真半分閉じたまなざしがとても悩ましいわしばらく眺めて溜息をそっとついたの レイジー・アフタヌーン あの人は 私のことかわいいと 髪の毛にキスをして それだけなの何もまだ 起きないわタイム・カプセルに乗ってみたいマリリン・モンローになってくちびる光らせてとまどうあなたの膝の上誘惑してみたい スイート スイート・ドリーム 銀のドレス 胸あけて足…

  • バージニア・ラプソディ – 松本伊代

    アクセル踏んで 迎えにきて窓の下で鳴るクラクション赤いポシエット ひざに置いてとなりのシート もたれたの みんな 女の子は 恋してさみしさが ともだちになるのいつも ふたりきりで いたいと言いたくて 言えなくてだめね Don’t you know?白いスニーカー いつかよごれる気にしないでね バージニア・ラプソディあなたのあとを ついて行くって決めたの 恋がはじけたから とまらないで …

  • 風のソネット – 松本伊代

    ほんのひとときだけの はなればなれ秋の匂いの風が 夢を醒ますあなたの汽車が先ね 重いカバンすぐ都会で会えるのに 涙にじむ高原ですごした夏はかけがえのない きらめいた日々何故早く逢わなかったの毎年すごす避暑地一度も好きだと言ってくれない照れ屋のあなただけれど白樺並木の風は知ってる ふたりだけのサイン私もすぐに帰る 帽子おいてあなたのいない避暑地 急に翳るわ ほんのひとときだけの はなればなれ秋の匂い…

  • テル・ミー・プリーズ – 松本伊代

    光る風に手を引かれて初めての旅に出たのいつの間にか 気がついたら貴方だけ見つめてたわ 今は戸惑いの 深い霧の中とても怖いのに 手さぐりで求めあうの テル・ミー テル・ミーもしもこれが恋なら 素早やすぎるテル・ミー テル・ミーときめく胸そっと引き寄せて 教えてねテル・ミー・プリーズ 優しい目で見つめられてふい打ちに涙ぐむの昨日までは笑う子だと誰からも云われてたわ 今は道ばたの 花の匂いさえ息がつまり…

  • 別れの風景 – 松本伊代

    ブラインドのすき間 広がる世界には重なりあうビルと混んでるハイウェイ都会の街泳ぐ 魚たちのように時に身を任せてゆく人ごみ 私は何時から こうしているのでしょうか同じレコード 繰り返し聞いた けんかばかりしてたYesterdaysみんな忘れるのはLonliness一人では何もできない自分が悲しい 夕暮れの街角 ほんの少し青く何もかも やさしく見える頃瞳をこらして 探してみたけれど陽差しには はげしさ…

  • ハート・コレクション – 松本伊代

    カフェテラス ふたりで会っても冷たいのあなたにはまだ 私ひとりのGirlfriend知ってるわ好きな子 他にいることならぼんやりと また彼女 思ってるのね だから ハート・コレクション すこしずつそして ハート・コレクションあなたのハートを 盗んでEvery timeI love you, love you 好きだからI love you, love you 好きだから 友達の失恋 相談してみたり…

  • さよならを返して – 松本伊代

    もしも神様が ひとつだけわたしの願い 聞いてくれたらあなたに告げた SAYONARAを返してほしいと 祈るのよ ほんの気まぐれな すれちがいもう会わないと 駆け出してきた愛をそまつにした罰ねそのまま会えなく なるなんて 恋はいつでも Little simple word好きと今でも 言えるのにゴメンひと言 Little simple wordどうしてあの日 言えなかったの もしも神様が 過ぎた日は…

  • ひとかけらの夏 – 松本伊代

    ガラスのむこう 冬近い カモメだけの渚ひとり来たのSeaside 気まずい電話 あれはただ夏が終る予感あなたを見失う ごめんなさいね 素直じゃなくってふたりの海で ひとかけらの夏探しているの I’ve got summer memoryI’ll wait until it comes againSummer memoryAnd until it does I’l…

Back to top button