松島進一郎

みちのくながし唄 – 松島進一郎

海が鳴る…… ウ… 風が泣く……
吐息つくよに 雪が舞う
辛い冬です 出稼ぎ家業
里におさない 子供を預け
越える津軽の イヤ…イ なみだ坂

縋(すが)りつく…… ウ… 突き放す……
仲を引き裂く 牡丹雪
可哀想(かわいそう)でも 連れては行けぬ
ひとり娘を 叱って帰す
七里長浜(しちりながはま) イヤ…イ 砂の道

波が散る… ウ… 雲が飛ぶ……
北の岬は 荒れ模様
三味(しゃみ)を頼りに みちのく流し
あいや唄って 下北・十和田
津軽越冬 イヤ…イ ひとり旅

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人生夫婦坂 – 松島進一郎

堅い契りの 夫婦ならどんな生活も 耐えられる石も流れりゃ 円(まる)くなる過ぎたむかしを 振り返り涙ふきあう…涙ふきあう 夫婦坂手前勝手(てまえかって)な わが

浪花の男 – 松島進一郎

辛抱十年 我慢が五年やっと薄日が さして来た俺の人生 浪花の舞台枯れてたまるか 蕾のままで男ざくらを 男ざくらを 咲かすのさ胡麻も擂らなきゃ お世辞もいわぬ叩き

上州一匹旅鴉 – 松島進一郎

義理を立てるか 人情を取るか人の道なら 恩義が大事生れ天竜 仲乗りくずれ殺し文句の 啖呵を切って男一匹 男一匹 上州旅鴉半のぞろ目に 身ぐるみ賭けた意地の駆け引

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