東海林太郎

国境の町 – 東海林太郎

橇(そり)の鈴さえ 寂(さび)しく響く
雪の曠野(こうや)よ 町の灯よ
一(ひと)つ山越しゃ 他国の星が
凍りつくよな国境(くにざかい)

故郷(こきょう)はなれて はるばる千里(せんり)
なんで想いが とどこうぞ
遠きあの空 つくづく眺(なが)め
男泣きする宵(よい)もある

行方知らない さすらい暮(ぐら)し
空も灰色(はいいろ) また吹雪(ふぶき)
想いばかりが ただただ燃えて
君と逢うのはいつの日ぞ

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山は夕焼け – 東海林太郎

山は夕焼け 麓(ふもと)は小焼けひとりとぼとぼ 裾野に暮れりゃ吹くな木枯 侘びしゅうてならぬ心しみじみ 旅の鳥西に東に 仮寝の枕思い遙かな ふるさと偲(しの)び

流浪の旅 – 東海林太郎

流れ流れて 落ち行く先は北はシベリヤ 南はジャワよ何処の土地を 墓所と定め何処の土地の 土と終らん昨日は東 今日は西と流浪の旅は 何時までつづく果てなき海の 沖

上海の街角で – 東海林太郎

リラの花散るキャバレーで逢うて今宵別れる街の角紅の月さえ瞼ににじむ夢の四馬路が懐かしや「おい、もう泣くなよ。あれをごらん、ほんのりと紅の月が出てるじゃないか。何

城ヶ島夜曲 – 東海林太郎

沖の潮風 便りをたのむ三浦三崎の いとしい人へ搗布(かじめ)焼く火のほのゆれ立つ あの浜へ島の燈台 ほのめくたびに見えてかくれる 通り矢の夜釣舟(よぶね)なぜに

お夏清十郎 – 東海林太郎

可愛いお夏を 小舟に乗せて花の清十郎に 漕がせたや春は夜明けの ソレこがれ潮向う通るは 清十郎じゃないか笠がよう似た すげ笠がなぜにこいしい ソレ顔かくす清十郎

お駒恋姿 – 東海林太郎

七つ八つから 容貌(きりょう)よし十九二十(はたち)で 帯とけて解(と)けて結んだ 恋衣(こいころも)お駒才三(さいざ)の 恥ずかしさ初の島田に なぞかけていつ

築地明石町 – 東海林太郎

河岸(かし)の小舟に ゆらゆら灯(あか)り誰を待つ身の 花の眉すねた夜風を 袂(たもと)に抱いて憎くや今宵も 明石町「想い出って、なぜこんなに悲しいのでしょう。

黒田節 – 東海林太郎

敵は討つべし 討つならば米英二国を 倒すまで生死を超えて 討つならばこれぞ真の 大和魂忠義一途の ますらおが抜けば玉散る 日本刀御国の楯と 大君に捧げ尽くさん 

第二の故郷 – 東海林太郎

胸に秘み込む 夕陽の赤さ戦友(とも)よさぞかし 待っただろ湿(し)けていよとも この乾麺麭(パン)はたった一つの 捧げ物故国(くに)を出てから 今日この日まで俺

軍国舞扇 – 東海林太郎

可愛い二八の 花かんざしにちらり咲かした 心意気見やれ今宵も 賀茂川あたり皇国(すめら)乙女の 舞扇「何時どしたやろか、あてらもお国のために立派な仕事せんとあか

銀座尾張町 – 東海林太郎

昔おもえば なつかし恋し粋な手厘に 秘め模様かわいかわいと ほめはやされて花の銀座を 初島田それもひととき 一夜の想いつもる月日や 年の数ごらん今宵も 柳の街に

あゝ草枕幾度ぞ – 東海林太郎

あゝ草枕 幾度ぞ棄てる命は 惜しまねどまだ尽きざるか 荒野原駒の吐息が 気にかかる鞍(くら)を浸(ひた)して 濁流(だくりゅう)を越えてまた衝く 雲の峰いななけ

霧の港の灯がうるむ – 東海林太郎

霞む港よ 思い出よ名残り切なく 振り返りゃ胸に津軽の 灯が見えるあゝ 霧の港の 灯がうるむさらば函館 青い灯よ恋は夜毎に 燃えるものリラの葉かげで 見つめてたや

戦場初舞台 – 東海林太郎

花の歌舞伎の 子と生まれ眉を染めたも 昨日まで今日は戦地で 銃(つつ)を執(と)る若い心の 凛々しさよ凛々しさよ弾の響きを 合の手に進む決死の 突撃は馴れた芝居

赤城の子守唄 – 東海林太郎

泣くなよしよし ねんねしな山の鴉が 啼いたとて泣いちゃいけない ねんねしな泣けば鴉が 又さわぐ坊や男児(おとこ)だ ねんねしな親がないとて 泣くものかお月様さえ

椰子の実 – 東海林太郎

名も知らぬ 遠き島より流れ寄る 椰子の実一つ故郷(ふるさと)の岸を 離れて汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる枝はなお 影

愛機とともに – 東海林太郎

戦の庭に 立つからはなんで惜しかろ この生命笑って進む あの道は笑って骨を うずむ道母よ故国よ 戦友よ愛機と共に 我は往く父、母居ます 故郷の土の香りも 空高く

小隊長の日記 – 東海林太郎

光は闇に 目は土に早暮れなずむ 森隠れシンガポールは指呼の中覚悟の待機 銃と剣沈黙(しじま)に兵が 意気猛し敵前上陸 敢行の時、数刻に 迫りたり一髪土に 残さじ

涯なき南海 – 東海林太郎

護謨(ゴム)の林に つゞいた海よ荒れて呉れるな 夜がふかい昼の戦闘(いくさ)に 疲れた兵も軍馬(うま)と添い寝の 仮枕桜咲いたか 椿はまだか思い出させる 祖国の

雪と兵隊 – 東海林太郎

祖国離れて 弾雨の港すでに「四度」の冬の風戦する身はいとわねど無念だ冬の大陸を雪に人馬の 血が凍る眼開けば 風雪万里骨も裂けよと狂う中国を出てから 幾月ぞいなな

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