村松徳一

Diascia – 村松徳一

伝えきれずにいた想い
行き場をなくした吐息のよう
白く染まってゆく街を
凍える風がすり抜ける

人気のない駅のホーム
別の道に続くレール
時が止まればいいのにな
そう思っていた

いまなら言えるよ
鍵をかけたままの想い
もしまた巡り逢えるなら
ごめんねとさよならを

伝えきれずにいた想い
降り積もる淡い雪のようで
守れなかった約束を
思い出すように歩いてる

優しさに甘えていた
繋いだ手を振り解いた
柔らかな真冬の道は
あの日のまま

いまなら言えるよ
鍵をかけたままの想い
もしまた巡り逢えるなら
ごめんねとさよならを

戻らない日々に この歌を

届くように歌うよ
忘れないこの想い
もしまた巡り会えたなら
ありがとう
またいつか

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