杉良太郎

瞼の母 – 杉良太郎

軒下三寸 借りうけまして
申し上げます おっ母さん
たった一言 忠太郎と 呼んでくだせぇ
呼んでくだせぇ たのみやぁす

「おかみさん 今何とか言いなすったね
親子の名のりがしたかったら
堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったね
笑わしちゃいけねぇぜ
親にはぐれた子雀が ぐれたを叱るは無理な話よ
愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ
おかみさん 俺らの言うことを よく聞きなせぇ
尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んでもらえぬような
こんな こんなやくざに 誰がしたんでぇ」

世間のうわさが 気になるならば
こんなやくざに なぜ生んだ
つれのうござんす おっ母さん 月も雲間で
月も雲間で もらい泣き

「何言ってやがんでぇ 何が今更 忠太郎でぇ
何が倅でぇ 俺らにゃおっ母はいねぇんでぇ おっ母さんは
俺の心の底に居るんだ 上と下の瞼を合わせりゃ
逢わねぇ昔のやさしいおっ母さんの面影が浮かんでくらぁ
逢いたくなったら 逢いたくなったら
俺ぁ 瞼(め)をつむるんでぇ」

逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ
これが浮世と いうものか
水熊横丁は 遠灯り 縞の合羽に
縞の合羽に 雪が散る

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弥太郎仁義 – 杉良太郎

親のある奴あ 外れておくれ子持ち鴉(がらす)も どいてくれ残った奴だけ ついてきななどと弥太郎 あとふり向けば十三(とさ)の湊(みなと)は 十三(とさ)の湊(み

人生くれないに – 杉良太郎

どぶ川にも花は咲く浮き草にも夢がある今日が昨日のつゞきでももう少し もう少し生きてみろよそしていつの日か いつの日にか燃やせ人生くれないにはき溜にも春は来る野良

さむらい追分 – 杉良太郎

渡り鳥どこへ 流れて行った俺もひとりの 侍やくざ寄るな 寄るな虫のいどころ 悪いぞ斬られて 死ぬなよ追いかけた夢に 押されて沈みいつか手じゃくの 酒にも愁いやる

燃える男 – 杉良太郎

あしたの夜明けを 呼ぶためにおれの生命は 燃えている消えてなくなれ 黒い雲男怒りを たぎらせてあげた拳が ふるえてる ふるえてる小さな名もない 花にさえおれのこ

異三郎のバラード – 杉良太郎

胸にくいこむ 夜の風あの娘の涙で ぬれている見せてやりたい この笑顔見せてやれない やくざな姿今日もあてない 旅をゆく情け知らずの 異三郎人のしあわせ まぶしく

一心太助 – 杉良太郎

「やい やい やい やい 無理が通って道理が引っ込むようなそんなべら棒な世の中があってたまるけえ。こらえて こらえて 一心太助、ぎりぎりこらえてもう我慢ができね

江戸の夜明け – 杉良太郎

明日があるよで ないよな運命(さだめ)恋も人情も 世間の外で赤い夕陽を背に浴びながら江戸の夜明けの幕をひく隠密同心 捜査網花が咲くよに この世を生きておれも人の

燃えよ剣 – 杉良太郎

人は斬れても 空ゆく雲と時の流れは 斬れはせぬ万々承知の 武蔵野育ちあつい血汐に 燃えよ剣!暴れ刀と 笑はば笑え胸に咲かせる 花もある口には出さぬが 男の道を今

男よ – 杉良太郎

酒粕(さけかす)をなめて 酔ったふりする寂しい男は好きな女に好きとも言えぬ蹴った空き缶 空しく響く鏡の中の自分に 笑って見せるぎこちなく完璧な毎日など ないない

人生はバラード – 杉良太郎

今、この幸せを 詩(うた)にしてあなただけに そっと贈ります。いつでも私は 少年のままで素朴な人生の夢を見たさみしさこらえる 愛の日々孤独の花が胸を打つけれども

粋な別れ – 杉良太郎

生命に終りがある恋にも終りがくる秋には枯葉が小枝と別れ夕べには太陽が空と別れる誰も涙なんか流しはしない泣かないで 泣かないで粋な別れをしようぜ生命に終りがある恋

ついて来るかい – 杉良太郎

ついて来るかい 何も聞かないでついて来るかい 過去のある僕に君を愛していればこそ生まれ変われた僕なのさついて来るかい 涙をわけあいついて来るかい 僕を信じてつい

ああ人生に涙あり – 杉良太郎

人生 楽ありゃ苦もあるさ涙のあとには 虹も出る歩いてゆくんだ しっかりと自分の道を ふみしめて人生 勇気が必要だくじけりゃ誰かが 先に行くあとから来たのに 追い

他人船 – 杉良太郎

別れてくれと 云う前に死ねよと云って ほしかったああ この黒髪の 先までがあなたを愛しているものを引離す 引離す 他人船背中を向けた 桟橋でさよなら云えず 濡ら

夢追い酒 – 杉良太郎

悲しさまぎらす この酒を誰が名付けた 夢追い酒とあなたなぜなぜわたしを捨てたみんなあげてつくしたその果てに夜の酒場で ひとり泣く死ぬまで一緒と 信じてたわたし馬

石狩挽歌 – 杉良太郎

海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると赤い筒袖(つっぽ)の ヤン衆がさわぐ雪に埋もれた 番屋の隅でわたしゃ夜通し 飯を炊くあれから ニシンはどこへ行ったやら破れ

おゆき – 杉良太郎

持って生まれた 運命(さだめ)まで変えることなど 出来ないと肩に置いた手 ふりきるように俺の背中に まわって泣いたあれは… おゆきという女少しおくれて 歩く癖そ

二人でお酒を – 杉良太郎

うらみっこなしで 別れましょうねさらりと水に すべて流して心配しないで ひとりっきりは子供のころから 慣れているのよそれでもたまに 淋しくなったら二人でお酒を 

昔の名前で出ています – 杉良太郎

京都にいるときゃ 忍と呼ばれたの神戸じゃ渚と 名乗ったの横浜の酒場に 戻ったその日からあなたがさがして くれるの待つわ昔の名前で 出ています忘れたことなど 一度

そして、神戸 – 杉良太郎

神戸 泣いて どうなるのか捨てられた我身が みじめになるだけ神戸 船の灯(あかり)うつす濁り水の中に 靴を投げ落すそして ひとつが 終りそして ひとつが 生まれ

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