杉田淳

再び恋物語 – 杉田淳

別れて二人 一年ぶりに
偶然出会った 小さな酒場
肩まで伸ばした 髪さえも
変わらぬおまえの 懐かしさ
他人行儀も いつしか消えて
再び始まる 恋の物語

些細(ささい)な事で 傷つけ合って
互いにあの頃 若すぎたよね
ごめんよおまえの 淋しさを
あの頃気付いて やれなくて
夜の止まり木 寄り添う二人
再び始まる 恋の物語

おまえが今も ひとりでいるか
本当(ほんと)はいつでも 気にしていたよ
グラスの氷が また揺れて
話は尽きない いつまでも
男心が せつなく潤む
再び始まる 恋の物語

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湯煙りの宿 – 杉田淳

山の小さな いで湯の宿にすてに来ました 想い出を知っているのか せせらぎも泣いてくれるな 瀬音を立てて泣けば想いが またつのる湯煙りの宿いで湯の宿の 夜空を見れ

加賀慕情 – 杉田淳

見果てぬ夢に 誘われて一人さすらう 金沢にあきらめ切れぬ 心の痛み男ごころの 哀しさよ会ってみたとて 人の妻逢えば未練が あゝ増すものを過ぎ行く季節(とき)の 

ひとり 放浪 – 杉田淳

最果て駅に 降り立てば胸に寂しい 波の音故郷(こきょう)離れて 幾月日なぜにさすらう どこへ行く聞けど答えぬ 聞けど答えぬ 日本海来た道ひとり 振り向けば忘れら

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