木下百花
少しだけ、美しく – 木下百花
自分の声すら聞こえず
手首の鼓動を確かめる
生きてる、生きてる、
ああこんな私ですら
甘ったるい脳にこびりついている
暗い部屋の窓ガラスに映った記憶
声には出せないけれど
明日には変わる気がするの
少しだけ、美しく生きて、いたい
誰にも声すら届かず
1つの答えも見つからず
探して、探して、
ああ認めてほしいのか
貴方のあの日のあの言葉
憎くて優しくて涙が出るの
どこに居たって同じになって
やりきれなくて気持ちはギリギリ
君にとって私だって
間違いじゃなくありたいよ
声には出せないけれど
明日には変わる気がするの
少しだけ、美しく生きて、いたい
貴方には会えないけれど
声すらも聞こえないけれど
少しだけ、美しく生きて、いたい