暁月めぐみ

  • コルクコレクション – 暁月めぐみ

    私の部屋の 出窓のそばにラタンのかごが 3つもあるのコルクの栓が いっぱいあってメモしてあるのも まじってる あなたとふたり 暮らしていたの誕生日には カンパイするのくよくよしないで 今夜は飲もう素敵な時間が あったのよ 2月7日 ボルドー飲んで 愛を確かめあった3月20日 いつかは結婚しようと言ったわふたりの暮らしを見つめてた コルクコレクション捨てられないの どうしても 4月10日は ロゼポル…

  • あの頃のまま – 暁月めぐみ

    風が吹いて カーテンが揺れて見慣れた街 見飽きた世界で変わったようで 何にも抗(あらが)えずそこに居るのよ 時間が過ぎた自分。 時々ね こんな命を諦めたくなる。雨の降る日には それでも夢はね、ずっとここにある。形や匂いは時々、変わるけれどもそれでも愛はね、ずっとずっとここに。どれだけ時が経っても、あの頃のまま さよならさえ言えなかった人。ごめんねとかちゃんと言えないで。夕日がそっと 涙連れてきてこ…

  • 花筏 – 暁月めぐみ

    命 ひとひら 舞う花びら無邪気に追う あなた人は いつか 還ってゆく時を流れる 花筏 今年も咲いたね この桜虚ろな表情(かお)で 見るあなた小さな私を 抱き上げて「おかえり」と笑った あれは遠い日 幼ない子どもに戻ってく あなたに戸惑う大人になりきれない私 命 ひとひら 散りゆく花無邪気に追う あなたせめて せめて 昔みたいに手をつないで 帰ろうね 私に絵本を くり返し何度も読んでくれた母あなたは…

  • いのち – 暁月めぐみ

    ひとりぼっちで 生まれてはひとりぼっちで 消えてゆくこんな小さな太陽が光る時間は わずかでも あしたのことを 悩まずにきのうのことを 悔やまずに今をいっぱい生きたならいのちいっぱい生きたなら ひとりの小さな太陽が誰かの心を照らすでしょうあなたという名の太陽が誰かのあしたを照らすでしょう どこへ行くのか わからないそれは誰にも わからない登る途中の坂道で靴を片方 なくしても 踏み出すことを 恐れずに…

  • 愛しの塩ラーメン – 暁月めぐみ

    北風吹いたら逢いたくなるの塩味恋しい 湯気の・れ・ん 男と女が 誘い誘われてチュルチュル シコシコ ダシがたまらない だから好き好き塩ラーメン 好き好き塩ラーメン好き好き函館が 今夜は帰れない こんな気持ちは 初めてなのさアッサリしてても クセになる透明スープは 最後まで熱く途中でぬるいの 嫌よ許さない だから好き好き塩ラーメン 好き好き塩ラーメン中細ストレート メンマとチャーシユー 好き好き塩ラ…

  • だってGIRI GIRI – 暁月めぐみ

    どうだっていいでしょうもう出て行くんだから あたし誰だっていいでしょうあんたの知らない男に抱かれに行くんだから 今夜だって GIRI GIRI 裏切り 言えた義理?三日とあけずの 朝帰りちょっと GIRI GIRI 強がり 冷めたフリ震えるうなじで 見抜いてよ 見抜いてよ ついたっていいでしょう哀しい嘘のひとつぐらい捨てたっていいでしょう時には 女の方から“サヨナラ お払い箱よ あんた”だって G…

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