春ねむり

夜を泳いでた – 春ねむり

夜を泳いでた たったひとつでいいから天国を探してた
なんにも知らないことすら知らないまま
夜を泳いでた 朝がくすぶり出す頃きみを見つけた
光のなかに立っていたきみは この世の誰よりさみしかった

ひとみの奥と奥 見せ合いっこ 空っぽに詰め込んだ恋は透明
いつもロックンロールの話をして確かめあっては指切りした
はんぶんこの心臓 信じてるずっと 誰よりきれいなきみのこと
抱きしめあったつもりでいたけど ぼくら自分を抱きしめてたんだ

ワンダー・ワンダー 真っ黒い海で鳴らした
ワンダー・ワンダー きみも神さまを呼んでいた
ワンダー・ワンダー 真っ黒い海で鳴らした
ワンダー・ワンダー 同じ孤独を抱きしめてるよ

夜を泳いでた きみと手を繋いでそこら中
とっちらかった宇宙のかけらを集めた
夜を泳いでた 朝がくすぶり出す頃 せかいを見つけた
焼けただれたこの星の呼吸が この世のなによりきれいだった

記憶の奥と奥 結びついたら ぼくを生き延ばす愛が透明
さようならのむこうがわであいたい きっと同じ夜を信じてる
はんぶんこの心臓 脈打ってるずっと ぼくやきみの根っこのとこで
寝ぼけたせかいにミサイルが飛んで神さまが砕け散ったから

ワンダー・ワンダー 真っ黒い海で鳴らした
ワンダー・ワンダー きみも神さまを呼んでいた
ワンダー・ワンダー 真っ黒い海で鳴らした
ワンダー・ワンダー 同じ孤独を抱きしめてるよ

ずっと一緒にいられたかななんてたまに思い出したりしないで
あのたった一瞬がぼくを生き延ばすから 鳴らしてるから
この世の誰よりさみしいままで きれいなままで ぼくもきっといられるよ

きみはワンダー・ワンダー
ぼくの永遠のワンダー・ワンダー

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