早川義夫

悲しい性欲 – 早川義夫

僕は純情 君はO嬢 悲しい性欲
一度だけの約束で あなたに逢えたら
ただそれだけのために ただそれだけのために
何のまじりっけもなく 何のまじりっけもなく

僕は純情 君はO嬢 悲しい性欲
優しさと いやらしさを ひとつに重ねて
心さすりあって 心さすりあって
ぴったりすきまなく ぴったり寄り添えたら

幼い時からしてきたこと いつもひとりでしてきたこと
楽しくもあり 切なくもあり 醜くもあり 美しくもあり
さみしい時 狂いそうな時 明日もきっと元気になれるさ
空しくても 空しくても 生きる力が湧いてくる

僕は純情 君はO嬢 悲しい性欲
本当は あなたを 抱きしめたいのに
見ず知らずの人や 名も知らぬ人の中に
バカみたいなことだけど いまでも愛を求めてる

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ひまわりの花 – 早川義夫

ひまわりの花 君は手に持って涙を浮かべて 僕にくれた僕も君のこと 好きになっていたもう一度会いたいと 思っていたよ君の住む街まで 車を走らせ誰もいない 真夜中の

NHKに捧げる歌 – 早川義夫

あゝ この広き国 日の本に名高かきものは 富士の山加えて 名高かき えぬ・えち・けい多くの者に絵を送り月々 戸口に あらわれてとりたて歩くは 絵の代金誰が言った

この世で一番キレイなもの – 早川義夫

弱い心が 指先に伝わって痛々しいほど ふるえているみんなの前で 裸になって縮こまっている みじめな僕なぜに僕は 歌を歌うのだろう誰に何を 伝えたいのだろうもっと

サルビアの花 – 早川義夫

いつもいつも 思ってたサルビアの花を あなたの部屋の中に投げ入れたくてそして君のベットにサルビアの紅い花 しきつめて僕は君を死ぬまで 抱きしめていようとなのにな

もてないおとこたちのうた – 早川義夫

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猫のミータン – 早川義夫

隣の家の猫のミータンはイリオモテヤマネコのような凛々しい顔時々遊びに来ているうちに僕はすっかり気に入ってしまっただってミータンいい子なんだもんお行儀がよくて文句

君の亭主 – 早川義夫

ボクは君の亭主になりたいのさ!部屋の中程に座わり込みアレヤ、コレヤとさしずをし新聞を読み、大口をたたき疲れた君にヘタな詩を読ませそして、明け方近くまで起きている

シャンソン – 早川義夫

ねえー 待ってくれるかい?ねえー ボクの友だちよ!待ってくれるかい?ボクがシャンソンを唄うまでボクにシャンソンが唄えるようになるまであったかいセーターがほしいあ

枕歌 – 早川義夫

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人間のバラード – 早川義夫

蟲だまだ蟲だ 人間のバラード今度生まれるなら 人に生まれたい人に生まれたら いい子になるんだパパとママの腕に あったかく抱かれ人に生まれりゃ 友達できる気さくな

My R&R – 早川義夫

何処でもない何処からか やって来たのなら何処でもない何処かへ 帰って行けばいいサ身体に流れる血には どの国の色もないとりたてて何処かアジアの色なども流れてない覚

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埋葬 – 早川義夫

海鳴も終った 鳥も飛ばない浜辺で貴女の体は ムラサキのケムリうかれる程の 貴女の笑い過ぎ去った全てのことが過ぎ去った全てのことが思い出として残ります貴女と―私は

知らないでしょう – 早川義夫

知らないでしょう あなたの帰らない私の悲しい昔のことなぞ足でたばこをふかしながらけむりまででたのですから死んでいるのにいつまで私をみつめているのですかもうそんな

聖なるかな願い – 早川義夫

窓の外は太陽をもとめあらゆる茎がまがろうとする雨は花はそして旅は僕をひとりつれてゆく僕はもううしろを見ない僕の背中はつくりものでない僕のすべてが君にのまれようと

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死ねなくて 走っているのか死ぬために 走っていたのか天国(そら)から堕ちて 平らな斜面(さか)を転がる ダイスの様に逃げたくて すがっているのか逃げ切れず すが

朝顔 – 早川義夫

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わらべ唄 – 早川義夫

三行連続 一行転換三目優勢 五の3に金一行省略 字あまりよっつ五・六の三十 五・二の十悲劇と喜劇に 二・七の十四あなたと私が 私と私男と女に犬に猫三・八 二十四

父さんへの手紙 – 早川義夫

昔 父さんが母さんとデイトした時氷屋の前で父さんが言ったセリフ私は外で待っていますからあなただけ食べて来なさいそんなおかしな父さんが僕は困るけど好きだよ同じ血が

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