日食なつこ

シリアル – 日食なつこ

文字通りのアングラで 噛み砕いてる 味のないシリアル
炭酸も抜け切る頃 今日の獲物が 天上から降ってくんだ

真っ二つの伝書鳩 平和の象徴 神なんざいねぇよ
簡単に行き場をなくす 今日の獲物も また一撃でグンナイ

これで良いんだろ? 奪う側だろ?
ヤれば良いんだろ? 躊躇いはない

ガス欠を恐れ法定速度で生き永らえるリーガルズよ
メーター、ブレーキ、ハナッから無い この切っ先から逃げおおせてみろよ
「とんがったその指先もいつか愛を知る」なんて抜かすなfellow
反吐が出るぜ 嘘は嫌いなんだ さぁ見せてくれよ断末のリアル

文字が読めた試しはない 赤、青、ふやけきったブラックシリアル
B6 俺のテリトリー と同時に檻? been in custody

マジでやるのか? お前分かるか?
抜け出せるのか この墓場から

断罪を恐れ従順なまま飼い慣らされるサクリファイシズよ
ゲンカクなジャッジ?ラリッたデスサイズ? どっちで終わるかホラ選べよ
「何だって叶えてあげたじゃないか愛しておくれ」?笑わせんなdotty
程度が知れるぜ 御託並べたって 最期に残るは断末のリアル

ガス欠を恐れ法定速度で生き永らえたリーガルよ
メーター、ブレーキ、ハナッから無いこの切っ先、俺のことをよく見ろよ
絶望で濁るその目がいつか愛を知ったら迎えに行くさfellow
胸が躍るぜ 満月の夜に現れる 俺こそはシリアル

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跳躍 – 日食なつこ

誰も傷付けたくないと変な正義感を掲げてからは相手を気にしすぎてか何でか身動き1つ取れなくなったよ便利なはずの千里眼で余計なものまでが見え始めたあんたの笑顔さえも

あるエゴイストの冒険記 – 日食なつこ

遥か遠く地平線の向こう世界の全てがあるらしい名誉か金かは分からない何せ誰も見たことがないある国では皆に推されひとりの男が立ち上がった世界の全ては必ず私がここに持

深夜潜水 – 日食なつこ

夜になっても眠らない僕と街の灯りはひっそり冷えた深海底をゆらりゆらす深海魚遠く頭上にさぽっかり、そうしてひんやり浮かぶ満月はひっそり冷えた深海底 その水面の目標

スペクタクル – 日食なつこ

On that morning, I got up early.when the world was still covered with night blue

開拓者 – 日食なつこ

一般的に普通1分で歩く距離を3分4分かけて歩いてく人がいる1歩踏み出すたびにその意味を考えるちゃんと確認してからじゃなきゃ進めなくて遅くなる何も考えない日々はい

ヒューマン – 日食なつこ

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Fly-by – 日食なつこ

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夕立 – 日食なつこ

ほてったアスファルトが蒸発する匂い止まった空間を掻き乱す虫取り網終わってゆく夏の午後の気だるさから人の気配が消えていく至って陽気な向こう見ずの青空すみっこ押し遣

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floating journey – 日食なつこ

非現実世界への招待状はいつも突然に私の頭の中へ放り入れられるよりによって今日は4時間目数学パズルの途中早退理由は「空があたしを呼んでいる」お昼時 12:42 の

シーラカンス – 日食なつこ

水切の石みたいに 放り出されたあたしの体一度水面を擦めるとそれは 段々と頻度を増してやがて水中に沈んでいく水の中では鰭(ひれ)が生えた 泳ぎ回るあたしの体だけど

三面鏡 – 日食なつこ

毎日おんなじ場所にいる猫は道行く人々に思い思い好きに呼ばれる全部の名前に返事をする毎年おんなじ場所に咲花々は恋人たちに「僕らのために咲く花だ」と何回言われても揺

数える – 日食なつこ

準備はできたかい閉められない鞄の口つっかえてるのは入りきらない思いのたぐい誰にも媚びずに誰も取り残さないようにあくまで時間は全てに他人の顔をする朝もやが蒸発する

青いシネマ – 日食なつこ

音を立てて回転を続ける映写機はかたかた半透明のフィルムはどれもこれも青い色だお世辞にも面白いとはけして言い難いような中身だ僕が生きた端っこから巻き取っていく青い

エピゴウネ – 日食なつこ

あの日夢を乗せて打ち上げたロケットの軌道を今日も把握してるか離陸に歓喜の声をあげてそれっきり終わってはいないかな半端な夢を乗せてひしめきあってどれが誰の何かも分

雨雲と太陽 – 日食なつこ

雨雲は恋をした 相手はきらきらの太陽人気者の彼のこと いつでも遠くから見ていたあたしが空に出たなら みんな逃げだして隠れちゃうのあなたがひとたび繰り出せば 誰も

水流のロック – 日食なつこ

流れもしないよ停滞のさなか景色は似たり寄ったりだね変わってみろよと挑発したとこで世界は今日も臆病だね挑みもしないよ泥濘のさなか僕らの尾ひれ胸びれは逃げるためだけ

竜巻のおどる日 – 日食なつこ

冬の嵐 揺れる街突き飛ばすような強い風どんな声も飾りも今日はただの木枯らし冬の嵐 揺れるビル竜巻の注意報鉛色の乱気流なすすべなく煽られて飛ばされてきてしまえばい

ヒーロー失踪 – 日食なつこ

応答願う この星の空はSOSで飽和しているシネマスクリーンで憧れたあのヒーローを待ってる正義を名乗ったでくのぼうたちは今日も悲劇を待ちわびている泣いてる君に伸ば

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