日暮し
冬の夜 – 日暮し
この夜のすべてが寝しずまったような
静かな冬の夜
この雪の世界にはあのあたたかい季節に
二人で作った想い出のかけらもない
あの日の夢をうずめるように
振り続く雪に夜は流れ
いつかこの深い冬がすべてを
忘れさせてくれるかも知れない
静まりかえる小さな氷の街の空は
どこまでも高く
おおいかぶさる想い出に眠れない夜は
風と雪の話を聞きながら こたつの中
降り続く雪があとからあとから
想い出の上に降り続く
深まり行く冬の夜私の心に春は
春はまだ遠い 春はまだ遠い
この夜のすべてが寝しずまったような
静かな冬の夜
この雪の世界にはあのあたたかい季節に
二人で作った想い出のかけらもない
あの日の夢をうずめるように
振り続く雪に夜は流れ
いつかこの深い冬がすべてを
忘れさせてくれるかも知れない
静まりかえる小さな氷の街の空は
どこまでも高く
おおいかぶさる想い出に眠れない夜は
風と雪の話を聞きながら こたつの中
降り続く雪があとからあとから
想い出の上に降り続く
深まり行く冬の夜私の心に春は
春はまだ遠い 春はまだ遠い
遠いいにしえの 恋の想い出に眠れずに昔の写真を こっそり出して見るはるか町を 見下ろして木陰に座り 風に吹かれたあの時の あなたの横顔の甘さいにしえの 恋の想い
踏みしめる冬の足音 いつもはずれてばかりあなたに会える予感舞い散る雪をのがれ 寄り添う恋人達はあなたとよく出かけた 遥かな木の下へまるで写し絵書いた様 あの日と
ねえあなたの話は寂しくて雲の切れ間から雨さえポツンひとつここらで話題を変えて昔のことでも話しませんか不意に巻き起る遠い日の影忘れられないあの暑い日にあなたの腕枕
これ程早く夏が壊れ去ると思わずに今日まで浮かれていた街は燃え上る秋のそのすばやさに戸迷いながらもすべては秋の色へあれ程待ち焦がれて夏を駆けたあなたもなぜか秋の中
旅の童話は今初まったばかりなのに夢にまで見た景色が目の前をぐるぐる掴むことの出来ぬ愛にさそわれて来ただけなのに今きらめくこの青さおさえ様もないほど心が踊るあの草
雲影すばやく 窓辺を通り過ぎてあなたの日差し 寂しく風に揺れてる私は行方知れぬ 愛のもどかしさに話しかける言葉 見つからずにいますあなたには私の知らない想い出が
あなたが言ったほんの少しの つれない言葉としぐさが私をこの世で一人ぼっちだと思わせる愛の近道見失ない 心が今にもこわれそうそんな時月明りをたどって 私屋根にのぼ
知らぬ間に愛が生まれ知らぬ間に人を傷つけて時が経てばすべて知らん顔遠い町に愛した人を置いたままで暮らして来た長い間それでもよかったのにただ忙しく動くだけの日々に
木橋の上から投げ捨てたあなたの手紙風にくるくる回りながら流れの中へ書きつづる手紙ただくり返すたびに貴方が遠く思えて今は書く言葉もない川の流れに花を浮かべ愛の行方
時が止まった様に動かない昼下がり踏切のそばでぼんやりあなたを待つオレンジ色の電車がつむじ風を残して通り過ぎたその後何処からか両手を広げあなたは線路の上をふらりふ
あなたは何処にいるんですか風の便りもとだえた今はあなたのうわさ話しもこの街ではもう聞けません二人はいつも自由に暮らして二人はいつも楽しくすごしたのにこの淋しさを
夢の中で僕は 青い風船に乗って空を見つめて 僕を待ってる人を探しつづけて今日もいつかはきっと 会えることを夢みて青い風船が赤く染まって夢は終わるやっと見つけた時
出雲の岬に 立たずめばよ波間に見えるは 佐渡の島盆のまつりも もうすぐ終わりよ好きなあの人 またもどりゃせぬどうせこの身はエンヤサ エンヤサノエ遠く佐渡を なが