日向しのぶ

惚れたのョ – 日向しのぶ

雨がぽつんと ふたりを濡らす
胸はどしゃ降り 恋の雨
傘のしずくを 両手に溜めて
契り酒だと 飲むあんた
そんなあんたに ほ・ほ・惚れたのョ

好きと背中に 文字書きながら
路地の屋台で 雨やどり
コップ冷や酒 一気に干して
亭主きどりで 注げと言う
そんなあんたに ほ・ほ・惚れたのョ

しぐれ七坂 どろんこ道に
恋の紫陽花 八分咲き
俺に似合いの 押しかけ女房
苦労承知で ついて来い
そんなあんたに ほ・ほ・惚れたのョ

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本気で惚れた恋だから – 日向しのぶ

懲りもせず また恋をして何度泣いても 同じこと淋しくて 悲しくて忘れたいのに 諦めきれず好きと言えない あなたにだけは本気で惚れた恋だからもういやよ また泣くな

浅草すずめ – 日向しのぶ

差し出す傘を 振り切って仲見世通りに 消えた人ちゅんちゅんちゅん… 浅草すずめ妻ある人と 知りながら惚れた私が 馬鹿でしたあなたに似てる 後影後追いかけたわ 田

手拍子どうぞ – 日向しのぶ

生まれ育ちは 違えどもこの世に幾万 人が住む先輩 後輩 皆の衆見合い話や 一目惚れそれもめでたや ご縁でござる会えて嬉しい 祝盃(さかづき)にさあさ手拍子 シャ

愛…みちづれ – 日向しのぶ

霙まじりの 人生さえも好きなあなたと 越えてきた浮世からくり 世のならい負けちゃいません 二人なら愛をみちづれ 愛をみちづれに積み荷坂杖になります 私でよけりゃ

紅の川 – 日向しのぶ

赤い紅葉が 一(ひと)ひら三(み)ひら旅の湯宿の おんなを染めるあなた恋しや 逢わなきゃつらいひと夜一夜の 涙の帯がいつか流れて 紅の川下駄がからころ 瀬音を消

女はいつでも恋盛り – 日向しのぶ

恋は実れば 一度で終わり実らなければ 次がある振られた痛みの 手習いすれば男の目利きが 出来てくる早咲き 遅咲き 返り咲き女はいつでも 花盛り 恋盛りつらい時に

二人の春 – 日向しのぶ

そよ吹く風の 優しさに春の喜び かみしめるまわり道した 幸せをきっと大事に 育てます…おだやかな おだやかなはにかむ笑顔が 好きだからあなたに出逢い あなたを愛

今日から絆みち – 日向しのぶ

うさぎと亀なら 亀だと笑う遅いあなたに惚れたのよ 惚れたのよ女の懸けとは そんなもの心に春さえ あればいいしみじみと… ほのぼのと…嬉しい嬉しい 絆みち今日から

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