新田晃也

灯がともる – 新田晃也

遠く離れた 故郷(ふるさと)を
思い出すたび お袋(ふくろ)の
くれた言葉が 身に沁みる
痩せた背中で 手を握り
苦労汗する 泪は
糧(かて)となる

風の寒さや 冷たさを
知った素振(そぶ)りの ひとり旅
何時(いつ)か流され 闇の中
心細さの なぐさめは
郷土(つち)の匂いの 洩(こぼ)れる
裏通り

肩を寄せ合い 注(つ)ぐ酒に
苦さ浮かべて 飲み干せば
問わず語らず 眼が笑う
他人(ひと)の情(なさ)けが 温(ぬく)もりが
荒(すさ)ぶ心に 明日(あした)の
灯(ひ)をともす

人気の新着歌詞

夢のつぼみ – 新田晃也

泣くだけ泣いて 眠ればいいさ夜空に涙 撒(ま)き散らせ恋に破れた 悔しい傷がおまえを綺麗に させるから夢のつぼみは 三分咲き寄せては返す 世間の波に流され呑まれ

寒がり – 新田晃也

風邪引くなんて 久しぶりおふくろ死んだ 朝以来大事な人を なくすたび寒さがつのる この頃さもしもおまえが 幸せに今もはぐれて いるのならもどっておいで 寒がり同

男はどこへ – 新田晃也

男という字は 田んぼに力田畑もなくなり 力も失せた流れるままに 身を横たえて男はどこへ 男はどこへ時代を殴(なぐ)って やろうじゃないか恋のひとつも まだ出来る

恋遥か – 新田晃也

北はしぐれて 夜汽車の窓にしがみついてる 病葉(わくらば)ひとつ噂たずねて 降り立つ駅は誰も迎える 人はないいくつ涙の 線路をたどるあなたに あなたに逢えるまで

母のサクラ – 新田晃也

何度サクラを 見られるだろう想い浮かべる 遠い春母とふたりの 静かな花見ぽつんと咲いた 名もないサクラ人でにぎわう 場所よりもここがいいのと 微笑(わら)ってた

梁川城歌 – 新田晃也

風を裂くよな 梁川(やながわ)太鼓吾妻(あづま)おろしで 鍛えた技か政宗(まさむね)ゆかりの 八幡様(はちまんさま)の火の粉火祭り 火振(ひぶ)り山みちのく梁川

昭和生まれの俺らしく – 新田晃也

親父の年を 七つも過ぎてわかったことは なにもない男は畳 一畳あれば昔に逢える 夢ん中涙のわけは 語らずに酒場の隅に 置いてゆく昭和生まれの 昭和生まれの俺らし

ひと夜の別れ – 新田晃也

帰る背中に 夜風が騒ぐ送るあの娘(こ)の 呼ぶ声か別れ間際に 部屋灯(あかり)を消してかくす涙に 心が痛む明日逢えるさ ひと夜の別れ無理も云わずに 我がまま云わ

はぐれ花 – 新田晃也

風に吹かれて 名も無い花が咲いて一輪 儚(はかな)く揺れる表通りに 背を向けて何を好んで 裏通り俺と似たよな はぐれ花惚れた素振(そぶ)りの ひとつも見せず熱い

母を想えば – 新田晃也

母を想えば 温もりで優しく抱擁(つつ)んだ 母がいる茜の空から 花便りいつの日帰る日 待ちわびるありがとう ありがとう母は故郷 我が大地母を想えば 幼い日涙で叱

友情 – 新田晃也

こんな名も無い 三流歌手の何がおまえを 熱くするわずか十五で 故郷(こきょう)を離れ唄を土産の 里帰り久し振りだと 目と目で交わす昔と変わらぬ 握るその手の温(

夢見てひとり – 新田晃也

目を閉じて振り返る 夜の静寂(しじま)に甦(よみがえ)る想い出を たどる虚しさ逢いたくて恋しくて 心乱れて今はただ幻を 揺れて見上げてアー消えずに 浮かぶ面影抱

望郷新相馬 – 新田晃也

山合いの 小さなふる里よ水の眩しさ 変わらぬだろうか夕飯支度(ばんげじたく)の 煙がのぼる藁葺(わらぶき)屋根が 懐かしい都会(まち)の暮らしに 疲れた夜は遠い

ひとりの街で – 新田晃也

別れに 似合いの言葉探したの 眠れぬままにこの胸に 刻んだ夢をただ…壊(こわ)したくないから傷跡の ざわめきも時間(とき)が 癒すでしょう初めて出会った カフェ

心の財産 – 新田晃也

親父親父ヨー 今更知ったよ背中(せな)の大きさ 優しさ強さ小言一言(こごとひとこと) 聞けないままに重ねた歳が 骨身に沁みる不幸まるごと 詫び心親父親父ヨー 達

道しるべ – 新田晃也

ままにならない 人の世にいつか見失(なく)した 道しるべ弾(はじ)き出された 茨(いばら)の道を冷めた世間と 冷めた世間と恨むのか他人(ひと)に勝つとか 負ける

心の夜汽車 – 新田晃也

ひとり手酌(てじゃく)の 日暮れ酒胸の線路が 軋(きし)み出すあかね色さす ふるさとへ心の夜汽車に 乗り込めば春まだ遠い 雪の駅あの日別れた おまえが浮かぶ今日

晴れ舞台 – 新田晃也

雲を散らして 風を呼ぶ裸若衆の 勇ましさつつこ引(び)きだよ 俵が踊る五穀豊穣(ごこくほうじょう) 祈願(いのり)を込めて燃やせ男の 晴れ舞台空を突き裂く 大号

夢追い人 – 新田晃也

男はいつでも 飛びたがり愛より夢が 欲しくなる女は男の わがままをきいてあげたり なじったり夢追い人に させてもらったよおまえの涙と 引き換えにそんな昔は 忘れ

野アザミの咲く頃 – 新田晃也

古い手紙を 握りしめ運河(かわ)の流れる この街へ野アザミの 咲く頃が一番好きと 言ってたおまえ目立たぬ花が紫にほのかに染まる うぶな恋だった便り途絶えて 季節

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