新井満

万葉恋歌 ああ、君待つと – 新井満

ああ 君待つと わが恋ひをれば
わがやどのすだれ すだれうごかし
秋のかぜ吹く

ああ 君が行き けながくなりぬ
山たづねたづね むかえか行かむ
待ちにか待たむ

ああ かくばかり恋ひつつ 恋ひつつあらずは
ああ たかやまの いわねしまきて
死なまし 死なまし ものを

ああ 君なくは なぞ身よそはむ
くしげなるつげの つげのをぐしも
とらむともはず

ああ かくばかり恋ひつつ 恋ひつつあらずは
ああ たかやまの いわねしまきて
死なまし 死なまし ものを

ああ ありつつも 君をば待たむ
うちなびくなびく わが黒髪に
霜のをくまでに

ああ 君待つと わが恋ひおれば
わがやどのすだれ すだれうごかし
秋のかぜ吹く
秋のかぜ吹く
秋のかぜ吹く

人気の新着歌詞

ワインカラーのときめき – 新井満

自由という名の お酒は美味しいもっと沢山 のんでみたいとあなたはくるりと 踵を返してにぎわう街を駈けて行く美しい女は しばっちゃいけないよ心に刺激を感じるだけさ

千の風になって – 新井満

私のお墓の前で 泣かないでくださいそこに私はいません 眠ってなんかいません千の風に千の風になってあの大きな空を吹きわたっています秋には光になって、畑にふりそそぐ

富士山 – 新井満

桜の花が 咲いている旅立ちのとき 胸あつく遥かな空に 虹かける仰げばそこに 富士の山逆巻く波が 打ち寄せる真っ直ぐな道 曲り道傷つくたびに 泣くたびに「元気出せ

ふるさとの山に向ひて – 新井満

ふるさとの山に 山に向ひて言ふことなし ふるさとの山は あ~ ありがたきかなやはらかに柳 柳あをめる北上の 岸辺目に見ゆう~ 泣けとごとくにかにかくに 渋民村は

プーさんの鼻のララバイ – 新井満

プー プー プー プープー プー プー舟になろう 舟になろういや 波になろう 海になろう腕にこの子を揺らし揺らし 眠らし 眠らし耳の穴 耳の穴こしょこしょ指で 

この街で – 新井満

この街で 生まれ この街で 育ちこの街で 出会いました あなたと この街でこの街で 恋し この街で 結ばれこの街で お母さんに なりました この街であなたの す

時が過ぎて – 新井満

夕日がおまえを 恋にそめていた海の風より やさしい微笑みいまでは時が過ぎて ながい黒髪も想い出せない 逢いに行きたいふたりがはなれて 生きて行くなんてきっと終る

何処へ – 新井満

どこへ行くあてもないのだけれど帰るには あまりに遅すぎる海に出たまま 港が見つからない 小舟のようにどこへ どこへどこへ どこへあの キラキラ輝いていた少年の日

カサブランカの少年 – 新井満

カサブランカの碧い 碧い 碧い 空に流れ星の白い 白い 白い 花が咲いたそれを それを 見てたのは盲のカサブランカの少年 ひとりたった ひとりカサブランカの碧い

日曜日の平和 – 新井満

日曜日の朝早く 窓ガラス蹴破って血だらけのライオンが 飛び込んで来ました「病院ならスグ隣りだョ」とベッドの中で つぶやくと「どうもありがとう ご親切に!」と言っ

ローストシティラブ – 新井満

忘れていたはずなのに忘れていたはずなのにすれ違い 息を飲んだ フラワーロード見知らぬ人の 後姿 君によく似ていた二人の愛が終わった日の 想い出が今蘇える黙ってた

オクトーバー14・外は雨 – 新井満

青い風船 ひとつ 糸切れて風に吹かれて 飛んでった窓のレースのカーテン ふるえてる私の心のように赤いバラの花束 買って来たこんな寒い朝だからけれど 飾らぬうちに

風物語 – 新井満

もしも 僕があの日 道に迷わなかったら栗色の髪の少女とは 出逢わなかっただろう高原の秋は深く 行きかう人もない陽だまりの 枯葉の中に 君を見つけた風が吹いていた

別れの夜明け – 新井満

東の空が赤い もうすぐ 陽が昇る誰も居ないプラットホーム 一番列車に乗る君は まだ夢の中 突然で ごめん話は あいつに聞いてくれ 逢わずに行くョ町はずれの 丘に

遺言 – 新井満

あいつが死んだ 前の晩酒を 汲みかわしながらあいつは 俺の眼を じっと見つめしみじみ 話をしたああ 何の為に俺達は 今生きているんだろうネ明日が 今日と変わりが

朝食 – 新井満

朝刊を 開けたときに眼にとまりましたムスタキのコンサートの広告あなた とても 好きだったいつか 二人で 聴きに行く約束果たせぬうちに 別れましたどんな方と 行っ

夕焼けは嫌い – 新井満

夕焼けは嫌いだったは部屋中が 真赤になってさ窓のカーテンも 布団も 灰皿もあなたも……雨の日は楽しかったは部屋中が 洗濯物だらけ隠れん坊したら 怒られたはね階下

Monica – 新井満

心がブルーな時に 港で出逢ったソバカスだらけの女の子 ポッケにハーモニカその名は Monica Monica Monica淋しい心に 歌をくれたよ港が見える丘の

消防署の火事 – 新井満

消防署は 今 開店休業消防署は 今 開店休業ここは街はずれ 丘の上桜の名所 花ぐもりのっぽの火の見やぐらのっぽのファイアーマン昔から ボヤひとつ見逃さない昔から

Back to top button