人影のまばらな ホームにふたり
ただ黙って 座ったまま
込み上げる想いに 途切れた言葉
君の声が 震えていた
線路沿い揺れている
名も無き花のように心を
この風に委ねていたい
忘れない 今 この時を
僕達の時代を
何もない場所から始まって
旅立ちの刻(とき)を迎えた
変わらない 決して消えない
あの日の約束が
導く未来をただ目指そう
それが君と 出逢えた 証
放課後の校庭を ただがむしゃらに
走る君を ずっと見てた
「時が止まればいい」
君の言葉が胸に切ない
またひとつ 季節が終わる
忘れない いつでも此処に
僕達がいたこと
あの輝きが あの苛立ちが
色褪せぬ青春(とき)を刻んだ
長い道のりに傷ついて
倒れそうな時も
前だけ見つめて歩いて行く
それが君と 出逢えた 証
サヨナラの代わりに君を
抱きしめてしまえば
心が触れた あの瞬間に
僕達は戻ってしまう
遠くなるレールの音を
背中で聞きながら
それぞれの道を選ぶことが
それがふたり 出逢えた 証
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