我那覇美奈

予感 – 我那覇美奈

古い映画でも見ているような
ザーザー雨と飛んでゆく街
にじむ赤いテールランプたち ルビーよりも輝いてる

あなたは少しだけ窓開けて
大きくひとつ煙をはいた
冷たい滴 私の頬を 涙ではありません

12時をまわってる かまわない どこまで行こうか

雨音が激しくなってゆく
負けないようにボリュウム上げて
あなたがいつも口ずさむ歌 一番のお気に入りなんだ
時々思い出したみたいに
ギュッと私の手をにぎりしめ
今日何度目かのタバコに火をつける音も好きです

12時をまわっても かまわない 優しすぎる人

本当はもう2人とも気付き始めてる
ゆっくりと落ちてくだけ
あの頃にはもう戻れない 選んだこの道

このまま行っても きっと たどりつく場所なんてない
このまま行っても ずっと 明日は見えない
どこまで行っても きっと 例えこの雨が上がっても
「予感」を背負ったままで
走るしかないから
今しかないから
見ないフリでそばにいて

屋根を叩く雨音は
まるで子守唄のように響きだす
もし私が目覚めなかったら
あなたはどうするのでしょうか?

低くうなる そのヴァイヴレーション
彼女からの電話は止まらない
窓にぼんやり映る横顔 何を思っているの?

嘘つきで 愛しくて いつまでも優しすぎる人

本当はもう2人とも気付き始めてる
何にももう言わないから
迷わず踏み込んで果てしなく まっすぐな道

このまま行っても きっと たどりつく場所なんてない
このまま行っても ずっと 明日は見えない
どこまで行っても きっと 例えこの雨が上がっても
「予感」を背負ったままで
走るしかないから
今しかないから
遠く遠く連れ去って

このまま行っても きっと たどりつく場所なんてない
このまま行っても ずっと 明日は見えない
どこまで行っても きっと 例えこの雨が上がっても
「予感」を背負ったままで
走るしかないから
今しかないなら
最後でもかまわない

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