成底ゆう子

  • 心の場所 – 成底ゆう子

    何気ない日々の中にある優しさ 笑顔をくれる 心の場所 「おはよう」の声で目覚める朝 昨日の涙も 溶けてゆくよそばにいるだけで いつも温かい この気持ち 抱きしめていたい 何気ない日々の中にある優しさ 笑顔をくれる 心の場所めぐる季節に 手を取りあい これからも あなたと いくつもの坂道を 同じ歩幅で 時に離れて そして 近づいて「おかえりなさい」に 灯る胸 両手広げて 待っていてくれる 何気ない日…

  • 道標の詩 – 成底ゆう子

    光る 光る海に 疾走(はし)る 南(ぱい)ぬ風(かじ)は 綴るあの詩の遥かな道標 渡れ 渡れ大海(うみ)を 大海を渡る空に 燃えるあの太陽(てぃだ)をつかめ つかめ太陽を 赫(あか)き土の下 蘇鉄(そてつ)の影で 眠る情(おも)いを知るや八重山の子 渡れ 渡れ大海(うみ)を 大海を渡る空に 燃えるあの太陽(てぃだ)をつかめ つかめ太陽を ニライの彼方 大榕樹(かじゅまる)の下で 叫ぶ!生命(いのち…

  • 母 – 成底ゆう子

    西陽がさす縁側で 洗濯物をたたみながらあなたは何か 話してる 独り言のように 忙しいを言い訳に 随分帰らなかった気がつけば 病気になって 痩せてゆくあなたがいる 握ったあなたの手は いつのまにか細くなって枯葉を揺らす冷たい風に 小さく震えてた 物忘れも多くなって 目も弱くなり 杖ついたり一人じゃ何にも出来なくなって 動けなくなるのかな 遠く暮らす私 あなたはここにひとり戻ることはできない 引き取る…

  • 風灯り – 成底ゆう子

    この広い空に 漂う雲はどこへ流れゆくのか 行き先も知らず 木枯らしに吹かれては 涙も枯れて鮮やかに色づいた街角に散る 風よ 風よ 悲しみは海を越えて 空越えて朝の光が 今 ささやく 夜空に溢れる 願いし夢は手に溶ける雪のようで なかなか掴めない 風よ 風よ 苦しみは嵐に耐えて 夜渡り迷わないように 星は輝く 花よ 花よ 幸せは寒さこらえて 知る陽だまり春の息吹が 今 ささやく 人気の新着歌詞 命を…

  • いちまでぃん – 成底ゆう子

    海の彼方 光と闇が 溶け合う先に 明日はあるなら咲いているのは 命の花揺れる陽炎 いつの日か変わらぬ想(うむ)いよ いちまでぃん太陽(てぃだ)よ 心 照(てぃ)らしたぼり愛しい人(カヌシャマ)の 声は導 風は吹くよ 未来(あした)へ 時空(そら)の彼方 足跡はやがて 砂に埋もれて 影を潜め浮世の風に 揺れながらどこへ流れ 流れゆく変わらぬ願(にが)いよ いちまでぃん 月よ 涙 照らしたぼり波にたゆ…

  • あやぱに – 成底ゆう子

    険しくてもいい 辛く 遠くとも信じた道を行くだけ そう決めた向かい風に立つ 孤独な旅人今はまだ あなたに 届かなくても空を越えて 光となれ あやぱによこの愛を胸に 未来(あす)へ羽ばたけ押し寄せる波音に 負けない強さ纏(まと)うは情熱 舞い上がれ 見えない明日に 挫けそうでも負けない 逃げない やり通す 想いはひとつ励まされていた いつも どんな時もいつの日か あなたに たどり着くまで折れたままで…

  • 風になれ – 成底ゆう子

    この空をゆく雲の 行方は誰も知らず沈まない夕陽は ただ 赤く 赤く燃えて島の太鼓(てーく)は 夢の鼓動 芽吹く星に 船を出せ翼広げ 旅立ちの時 涙を砕け 風になれ渦巻く闇に 生命(いのち)を歌え 太陽(てぃだ)を掴め この海を渡る鳥の 未来(あした)は誰も知らず繰り返す光と闇を その羽に受けて島の笛の音 子守唄(ファムレウタ)よ 水の底に 燃ゆる花翼広げ 夢みるだけの 未来(あした)を壊せ 風にな…

  • 読みかけの本 – 成底ゆう子

    解けない問題にチャレンジして 途中まで来たところで無理だねって 諦める 出来ないことを言い訳しては 目の前だけの答えばかりを 求めてた やり遂げないまま 机にしまったあの空を 今でも 見上げてる 難問だらけの僕らの旅だけど答えは いつだって 心の中に読みかけの本を また開くように夢はどこからも始まってゆく 長い階段 誰が先に たどり着けるか競争しては 駆け上がった 心の道は ひとつだけなのに 遠回…

  • ハイサイおじさん – 成底ゆう子

    ハイサイおじさん ハイサイおじさん昨夜(ゆうび)ぬ三合(さんごう)ビン小(ぐわ) 残(ぬく)とんな残とら我(わ)んにん分(わ)きらんなありあり童(わらば) いぇー童三合ビンぬあたいし 我んにんかい残とんでいゆんな いぇー童あんせおじさん 三合ビンし不足(ふすく)やみせぇーら一升(いっす)ビン我んに呉(くぃ)みせみ ハイサイおじさん ハイサイおじさん年頃(とぅしぐる)なたくとぅ 妻(どぅし)小ふさぬ…

  • あの海へ帰りたい – 成底ゆう子

    泣き濡れて見上げれば あなたがいつもそばにいたあの頃は若すぎて 愛の意味さえ知らぬまま 何度も月が太陽を追いかけ 朝が訪れたそれぞれ歩いた人生に虹がかかる もう一度追いかけて あなたの胸に飛び込めるならあの海へ帰りたい 二人の影が一つにとけた海 寂しさに強がれば あなたはいつも笑ってたほおずきの実を摘んで 涙止むまで鳴らしてた 共に生きて行けるならば 年老いてくのも幸せ合わせた鏡に写るのは 永遠の…

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