絶えず続く雪の中 音もない森に独り
その身に宿る蒼い温度は 自ら凍てつく悲鳴
迷子 抱き上げる腕
熱 …温もり
偽りの日々でも続くなら そばにいてと
なのに
独りよりもこの胸は痛みを
増していくの
それなら、気付いて
こんな 私に気付いて
別れはそう 突然に
あなたの背を見送って
ただ 一つ出来ること
雪のように消えるだけ
二度と触れ得ぬその肌の温度と
引き換えに私の胸には
紅が宿るの
やがて春が訪れるこの森でも
あなたは 思い出してくれる?
孤独な冬の魔女の行方を
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どうして答えはいつも誰かの手にある?掴んだ時には 僕はもう遅すぎるどうして奴らはそうも上手に愛される?生まれた時から 僕と違う生き物みたいだ白旗(はた)を振れど
機械仕掛け 神さまほら 祈るたびに逃げ出すウサギの眼であなたはナイフを手にする赤く青く瞬く夜終わりのないパレードあなたのいる世界はたのしい?それともねえ おしえ
サヨナラカミサマ気まぐれ程々にしようよアミダで割り振る道楽チグハグに運命今日僕が食べ残す捨てるつもりの明日を君が欲しがってた切り分けて差し出して君の命に代わろう
ねえ 沈む惑星(ほし)を喩える言葉知らずにいれば溺れずにいれた忘れられてた伝わない歌を飽きるまで胸で繰り返し捲る割れた色の空を抱いて揺れる願いこの手のひらに残る
流れるエンドロールに彷徨う君が揺れてる心は遠い何時かの映画の続きを生きるみたい不意にまた振り返る“隣にあるはず”の影冬空を見上げては一人夏を想う 眼で「現れてま
「呼吸次第で今日の色は変わる。」「嘘吐きだね、そうなんだ。」詭弁を弄せば 回る回る乗り気じゃない?そうなんだ。ガラス越し街それ自体に何を臨む今虚言悲鳴罵声ここで
今、なぜ僕は この位置を愛せないのだろう例えば憧憬塔或いは焦燥線悲しみに隆起した残像を崩す指先キーを叩いている モニタに対峙してまさに僕が死んで 消える時誰かに
一時五分の遠いモノレールは音もたてずに海の底から出る曇らない窓ごしに額あてれば気づいたきみも睫毛の先では孤独を感じてる意味ある日を祈る僕の弱さを見て走る流線形を
声は星屑に 口吟めば瞬き何処までもこのままで、流れて、また、光るいつの日か、帳、闇、隠れる夜の、訪れ指先に覗き穴、みえてたものを、忘れないように包む、音無くさな
磨き上げてきた憧れの翼に今 火を放つ決めつけの意味や美意識のかけらを熱に換えてしまえ それで飛べる生かされた時代を変えるような捨て去るためにある現在(いま)を君
些細な夢は与えられずに君はまた笑った 笑った祈り続けた願いの果ては悲しくも違(たが)えた 変わった叶わないのならまだ夢見たいなら悲しい時なら今 ただ眠ろう手をと
空が落とした言葉を無視決め込んで吐き出す煙指先を熱が伝う 雑な言い訳「でもそれが本心」だって?日々が重ねた景色を瞼の下で転がし遊ぶ焦げ褪せた白が描く雨色の棘まだ
朝のホームを人混みに紛れて慣れたフォームで流されてゆくそんな風にさ また少し染まってはモノクロの一部に変わった街ゆく人それぞれに宿した理由なんて知るすべもなくて
始まりの部屋で僕らは互いに向かいあったおかしいな 君はどう見ても僕で怖くなった「おはよう」語り出す「君は僕の描くストーリーを旅して生きてく」「言うなれば君は主人
火を点けろそう感情論に頼ってそう現状回避で走って火を点けろもうどうなったって変わらない燃えかすのような時代に僕はいない僕らに席なんてない出来の悪い多数決だろう?
都合よく世界は終わらない 無情に続く悲しい日のあとも降り止まない雨みたいに焼け野原に立って僕はまだ古ぼけた地図をポケットに忍ばせて指先で弄んでいるこれからどこに
行く宛ない僕らは手を取りあってどこへ向かおうか目覚めてみた灰色の空がひどく冷たくてわけもなく生きる意味だとかわからなくなって行先不明のバスを乗り継いだその先でい
あれはそう波の音 遠い日の光ここは暗い部屋 水底の静けさ耳をつく秒針にわけもなく騒ぐ心臓の早鐘に呼吸まで乱してさ瓦礫に埋れてく夢子供だましの希望と僕らの生活の果
テレビが朝からヒットチャートの屈託のないエールばらまいてザッピングで飛び込むバッドニュースも紙芝居になっちゃったニコニコなアイツも熱心な信仰者かもしれない一筋縄
青が踊る 雲は高く届きそうで何故か手を伸ばして白い線が空に滲む風が吹いて 夏の香りがして胸が騒いだ冷ややかに木陰が揺れて終わる季節の気配がまたひとつ僕を大人に変