着信かと思ったらコオロギ
僕はぼんやりしてた
秋の虫に心を見透かされ
僕は歩みを止める そんな帰り道
頭のなかでは彼女のことが
ぐるぐると回っていた
彼女の親切を僕はいつも
あとになって知るんだ 情けないけどね
ありがとうと僕は言い出せないんだ
とっくにそのタイミングも過ぎてるけど
シ・ン・プ・ル・トゥモロー
今日が明日になる
シンプルに生きて僕は
トゥモロー 明日を迎える
こすった手が温もっていくように
僕の心も温もったと彼女に言うんだ
着信かと思ったらコオロギ
電話は眠っていた
耳を澄まして確かめてみれば
ただ夜の広がりが僕を包んでた
シ・ン・プ・ル・トゥモロー
今日が明日になる
シンプルに生きて僕は
トゥモロー 明日を迎える
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十九で穢れて君はそれを秘密にしただけど君の裸は嘘のように美しい心と体のどちらが切実なんだろう若さが邪魔をする君は美しいなろうと思えばいつでもなれる身につけたもの
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ふがいない夏が始まるまず風で帽子が飛ばされ僕は追いかけてる野郎がそれを足で踏みつけて捕まえてしまうみんなが「ナイス」と言ったさて足跡のついた帽子を僕はかぶるのか
君のベッドに本を忘れたその上に寝て変な夢を見ないでね一晩喋ったんだ ぐっすりと寝たいだろう信号待ちの朝の電車で僕は目を閉じ瞼の裏を見てる一晩喋ったんだ 今すぐに
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口内炎に舌をあて点いたまんまのテレビを観る午前3時 自由 仕事を辞めたから判定待ちのボクサーが両手を挙げて勝ち名乗りでも心の中じゃ負けたと判ってる産まれた時に僕
ああ 車の中どこへ向かうのか訊かない君は自由で無敵さ何も言わずついてくるよああ 飛ばしてゆくアイスコーヒーを飲んでいる君は揺るぎなくしとやか牙に見えたよ そのス