平義隆

ten to ten – 平義隆

まだ東京が輝いて見えていた頃
手を伸ばせばどんな夢も叶うと信じてた
人混み歩くのも 地下鉄の乗り換えにも
慣れたけど人付き合いは苦手なままで

10年前の自分のこと
少し懐かしく思えたり
あの日の過ち 後悔したり
ねぇ 今君はどこでどんな
夢を描いて生きてますか?
出逢った頃の写真の中だけ
君は笑いかけてるけど

忘れてしまうのかな? 憶えててくれるかな?
僕たちが駆け抜けた いくつもの季節を
幸せになれるの? 幸せになれるよね?
泣きながら追いかけた いくつもの奇跡を
失くしたくない

まだ将来が希望に満ちていた頃
努力すればどんなことも報われると信じてた
帰宅ラッシュの満員電車の窓に
映る疲れた僕の顔は他人のようでした

十代の頃に描いてた
憧れとはほど遠いけど
現実と向き合ってゆくだけ
諦めず歩き続ければ
この道はまたいつの日にか
どこかで君に繋がっている
今はそんな気がするから

汚せはしないよね? 誰にも汚せないよね?
あんなにも純粋な いくつもの涙を
聞こえているのかな? 君に聞こえてるかな?
声枯らし響かせたいくつもの歌は
鳴り続けてる

点と点を結んだら
ひとつの線になって
線は弧を描くように
人と人を繋ぎ合わせ
大きな円になる

忘れてしまうのかな? 憶えててくれるかな?
僕たちが駆け抜けた いくつもの季節を
幸せになれるの? 幸せになれるよね?
泣きながら追いかけた いくつもの奇跡を

汚せはしないよね? 誰にも汚せないよね?
あんなにも胸焦がし流した涙を
聞こえているのかな? 君に聞こえてるかな?
悲しみに寄り添った いくつもの歌は
鳴り続けてる

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