平田京子

ほほ笑み月夜 – 平田京子

苦労したぶん 深くなる
夫婦という名の まるい縁
好いて好かれて 好かれて好いて
ふたりしみじみ 猪口(ちょこ)傾けりゃ
月もほんのり ほほ笑み月夜

惚れているから 妬(や)きもしょう
命もかけます ゆるします
泣いて泣かれて 泣かせて泣いて
生きて行きましょ 不器用どうし
肩を寄せ合う ほほ笑み月夜

きのう北風 きょうは凪(なぎ)
明日は吹きます 追い風が
運も不運も 不幸も幸も
春夏秋冬 ふたりでひとつ
満ちてうれしい ほほ笑み月夜

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りんどうの宿 – 平田京子

そえぬ運命(さだめ)を なげくよりいっそ散りたい その胸でいいの 明日は いりませんこぼす吐息が うす紫に泣いて咲きます 泣いて咲きますりんどうの宿今宵一夜(ひ

天草恋唄 – 平田京子

風のうわさを 鴎に聞いてあなた探して 港駅離れて知った この愛は天草灘(なだ)の 海より深い三角(みすみ) 大矢野(おおやの) 中(なか)の橋(はし)縁(えにし

紅の橋 – 平田京子

かたく結んだ 帯紐(おびひも)をあなたの情けが ほどかせた儚(はかな)い夢です この恋は知っていながら 逢いたくて今夜も渡る 紅の橋一夜一夜(ひとよひとよ)を 

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