平松愛理

朝のホームで – 平松愛理

ただなんとなく 通りすぎてく日々
こんなはずじゃないような気がして
空見上げた 朝のホームで

見事な青を 泳いでる鳥達
どこまでも 見続けたかった
何にも 邪魔されず

電車が空のキャンバスを
せばめるように すべりこんだ
無口すぎる 人いきれ
詰め込んでは また 閉じられた扉

動き出す電車 残していったものは
ホームに落とした影と そして 私

毎日同じ おきまりの仕事も
同僚との付き合いも 決して
嫌いじゃないけれど

逆向きの電車が入り
ふいに乗り込んでしまった
今日しかない ときめきが
この先にきっとある予感がする

決まった生き方か 自由な生き方か
人生はいつも 自分が選べるの

生きていく限り 時間は失われる
明日死んでもいい位 生きてみたい

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