平松愛理

戻れない道 – 平松愛理

この辺で車 止めようって言うから
反対もできず 黙って助手席降りた
無口な私に 気づかない
あなたを この人で良かったと今また思った

この角曲がれば 昔の私がいた
前見て後ろへ 手だけ振ったさよなら
ちぎれる想いに 負けぬよう
歩き出す私を引き止めてと あの人へ背中で泣いた

二度とは戻らないと 誓ったこの道を
今行き過ぎて 辿り着くの
あなたという 戻れない道へ

あの頃あの人と 観た映画のサントラ
追い越す車の FMから流れてる
切なさ殺すため 蹴った石に
なぜつられてあなた なぞりだす無邪気な口笛

あの人と腕を 組んで歩いた道で
残酷な偶然 私を試しているの
分け合えないから この気持ち
心にしまう分だけ あなたを大切にして生きていく

百回の恋よりも ひとつの愛のため
選んだスタートがはじまる
あなたという 戻れない道へ

二度とは戻らないと 誓ったこの道を
今行き過ぎて 辿り着くの
あなたという 戻れない道へ

いつかは懐かしさだけに変わる道は
チャペルへの道標になる
あなたと行く 戻れない道へ
二度と 引き返せない
あなたという 戻れない道へ

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