己龍

阿吽 – 己龍

箱庭 虚無の随に 偽りそれもまた真
吊るされた髑髏の様に何も語らぬ傀儡の窟

何かを求める事で何かをかなぐり捨てて
何かを得た筈の掌の中 そこに何を求めたか…

さあ始めましょう 雄叫びを上げ 奈落を見つめ 歩めば刹那
さあ終わりましょう 潰れ弾けて私が消える 常世へと

弄る底は虚無の闇 落ちて 堕ちて 墜ちて 思い知る…

これが「阿吽」

寄ってらっしゃい 見てらっしゃい 私に向いた好奇の目が
どうぞご賞味ご堪能あれ 震える背中をそっと押した

何かを求める事で何かをかなぐり捨てて
何かを得た筈の掌の中 そこは振出の枡目

さあ続けましょう 常世は未だその口を開け涎を垂らす
さあ続けましょう 現世はただ傍観の束 垣間見

万華鏡の様

始まりの終わりの始まり

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