己龍

千鶴 – 己龍

咲いた咲いた 夢が咲いた
極彩色の羽根を拡げては
咲いた咲いた 夢が咲いた
彼方へ…

「さようなら」

裂いた裂いた 夢が裂いた
雁字搦め 一縷の望み
裂いた裂いた 夢が裂いた
此方へ…

「さようなら」

小さな其の手 私を紡ぎ 込めた想 薄氷の様
重ね重ねの命はまるで針の筵

「天まで届け」

無邪気であるが故…残酷
私の慟哭…届いているのでしょうか?
散り散りになり泣き叫ぶは千鶴の欠片
吊られた首を擡げ抗う 金切り 羽根の音

ひらひらひら…

舞い踊れば渦巻き模様
縛めの糸が手招きして遊ぶ

か細い指に弄ばれて折り畳まれた私の命
拡げ然れども羽ばたけぬ羽根 馳せる末路は 爆ぜました

短命の花 桜の咲き乱れる春 空は高く
まだ夢見がち 私は今も針の筵

「天まで届け」

痛みは千に届きましょう

私の慟哭…届いているのでしょうか?

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